2011年12月23日金曜日

ストーブリーグ

今オフの注目選手の一人カルロス・ベルトランがSTLと2年2600万ドルで契約しました。
彼は現在34歳なので2年契約というのは悪くないですね。
STLはプホルスの抜けた穴を埋める必要がありましたが、今季並みの成績を残してくれればベルトランは理想的といいでしょう。
これによって今季ライトだったバークマンがファーストを守ることになります。
STLにはクレイグやフリースといった右の好打者は他にもいましたが、左だとジェイくらいしか好打者と言える選手はいなかったのでスイッチヒッターのベルトランはいいと思います。

噂通りジオ・ゴンザレスのトレードが敢行されました。
交換要因となったのはブラッド・ピーコック、デレク・ノリス、トム・ミローン、AJ・コールの4人。
コールは有望株ランク3位、ピーコックが4位、ノリスは9位、ミローンは3Aで好成績を残したということを考えると少しWSHは大判振舞が過ぎた感があります。
しかしこれでWSHのローテーションはかなり強化されました。
ストラスバーグ、ジマーマン、ゴンザレス、この3人が実力を発揮すれば3人ともエース級の活躍が期待できます。
やはりWSHは数年後かなり面白くなっていそうですが、同地区に現在最強のPHI、現在も強く将来性も抜群のATL、本気を出したMIAといったチームが揃っていることは不運としか言いようがないですね。
その分面白くなるのでファンにとってはいいんですが。

2011年12月20日火曜日

ストーブリーグ

またストーブリーグに大きな動きがありました。
SD⇔CINでのビッグトレードです。
CINはSDの若きエースであるマット・レイトスを獲得し、その代償にエディソン・ボルケス、ヨンダー・アロンソ、ヤスマニ・グランダル、ブラッド・ボックスバーガーの4選手を放出しました。
CINは今季散々だった先発投手を強化したかったのでしょうが、それにしても思い切ったことをしました。
ボルケスは2008年にブレイクし期待されていた右腕ですが怪我などによりその後は目立った活躍は見せていません。
グランダルは捕手ですがマイナーで3割を打つ確実性と多くの四球を選ぶ選球眼を持ち合わせた有望株です。
ボックスバーガーは四球も奪三振も多いという投手で昨季はいまいちだったものの、今季はマイナーで55試合に登板し防御率2.03を記録しています。
そしてなによりも驚いたのはアロンソを放出したことです。
アロンソはマイナーで圧倒的な打力を見せ、今季はメジャー昇格後かなりの好成績を残しました。
CINはボットーを放出しアロンソを一塁に据えるという噂もあっただけに非常に驚きです。
おそらくアロンソよりもボットーを囲い込む気なんでしょう。
しかし今回はSDがかなり得したのではないでしょうか。
もちろんレイトスはアウェイでも好成績を残していることからその実力は本物ですが、SDでは普通の投手でも好投手に変身しますから、投手にはそれほど金を使わなくてもある程度のものは出来上がるでしょう。
SDには一塁手に有望株のリゾーがいるのでアロンソはレフトを守ることになりそうですが、この二人が評判通りの打者に成長すればSDは数年後かなり面白い布陣が出来上がるのではないでしょうか。

今オフ注目のショートの一人であるジミー・ロリンズが3年3300万ドルでPHIと再契約しました。
本人は5年契約を希望していたそうですが流石にそれはかなわなかったようですね。
すでに33歳であることを考えると妥当な契約年数です。

2011年12月13日火曜日

ストーブリーグ

また大物の来季所属先が決まりました。
今季FAで一番の三塁手アラミス・ラミレスがMILと契約しました。
��年契約で3400万ドルから3700万ドルのようです。
現在33歳ですがまだ3割25本前後を打つ力がありますし、守備では期待できませんが打撃で今季並みの成績を三年間残してくれればいい契約になりそうです。

それとMILにはもう一つショッキングなニュースが飛び込んできましたね。
今季ナ・リーグMVPのライアン・ブラウンが薬物検査で陽性と出たということです。
再検査では陰性でブラウン側も無実を主張しているようですが、もし処分が下されればブラウンは来季序盤50試合欠場となり、MILにとっては大きな痛手です。
さらにMVPを繰り上げてマット・ケンプにしべきだという声も上がっているようで、MVPを獲得した選手がその年に薬物発覚というのは前例がないのでどうなるのか気になります。
ブラウンはどちらかというと細身ですし、個人的には薬物で強化している選手には見えないので何かの間違いであって欲しいとは思いますが・・・

日本人にとっては気になる情報が入りました。
斉藤隆の来季所属先はどうやらARIになるようです。
これで日本人選手が所属したことのない球団はCIN、MIAの2チームとなりました。

トロント・ブルージェイズ

TORの注目選手を紹介します。

”ブレット・ロウリー”
来季非常に楽しみな選手です。
今季は3Aでかなり打っており5月下旬のメジャー昇格も検討されていましたが、死球による骨折でデビューは8月5日まで遅れました。
結局メジャーでは43試合に出場し打率.293、本塁打9、OPS.953、盗塁7とハイレベルな数字を残しました。
地元カナダ出身の選手でこれからのTORを担う存在になることを期待されています。
『FANGRAPHS』のビル・ジェームズの予想では来季の成績は
153試合 打率.284 22本塁打 75打点 出塁率.337 OPS.832 30盗塁
となっていますが、個人的には本塁打はもう少し打つんじゃないかと思っています。

”リッキー・ロメロ”
今季はついにエース級の成績を残した投手です。
15勝11敗、防御率2.92、225回は十分エースといってもいい成績です。
しかし問題は内容にあります。
2010年の3.73から防御率はかなり向上したように思えますが、奪三振率やxFIPは大して変わっておらず、被本塁打はかなり増えてしまいました。
四球率は向上しましたが、これでは成長したとは言えないでしょう。
ここでワンランク上の投手に成長するかどうかは来季にかかっています。
『FANGRAPHS』のビル・ジェームズの予想では来季の成績は
12勝13敗 防御率3.91 221.0回 175三振 83四球 WHIP1.34
とかなり厳しめのものが出ています。
ビル・ジェームズは来季もほとんど成長しないだろうと判断したようですね。

”ブランドン・モロー”
まだまだ荒削りながら非常に魅力的な右腕。
今季はリーグ7位の203三振を奪い、奪三振率は1位と相変わらずの奪三振っぷりを見せました。
防御率4.72は一見ひどく見えても、xFIPは3.53と好成績を出しています。
問題は四球率で、これが改善されなければ投球回数は増えませんし、安定感も出てきません。
制球さえ改善されればリーグ屈指の投手になってもおかしくない器なんですが・・・
『FANGRAPHS』のビル・ジェームズの予想では来季の成績は
11勝10敗 防御率3.68 191.0回 209三振 79四球 WHIP1.30
となっていますが、来季は大きな躍進を見せてくれるのではないかと密かに期待しています。

2011年12月9日金曜日

ストーブリーグ

ついにアルバート・プホルスの移籍先が決まりました。
そのチームはなんとLAA!
MIAが争奪戦から撤退したことでSTLが最有力かと思われましたが、やはり契約内容で条件が合わなかったようですね。
今回のプホルスの契約は10年2億6000万ドルで、フルのノートレード条項が含まれているようです。
これはアレックス・ロドリゲスの10年2億7500万ドルに次ぐ史上2番目の大型契約となります。
結局プホルスが求めた史上最高額の契約にはならなかったわけですが、それでも10年契約はかなりハイリスクです。
以前も書きましたが、年齢、今季の成績を考えると10年契約はかなりの賭けだったのではないでしょうか。
さらにLAAは今季の新人王候補にもなったマーク・トランボを抱えています。
おそらくトランボがDHにまわるかコンバートするかになるのでしょう。
衰えて守備で貢献できなくなることを考えると、プホルスのア・リーグ移籍は正解だったのでしょうが、LAAの現在の陣容を見ると正直フィルダーを獲得したほうが良かったのではないかと思います。
DHのあるア・リーグはフィルダーの方が合っていますし、現在のLAAは右の強打者が多く、できれば左の強打者が欲しいところ。
トランボが一塁守備で両リーグ1位のDRSを記録し守備でも意外と動けることを証明したのですから、一塁トランボDHフィルダーというのが理想的だったはずです。
年齢的なことを考えてもフィルダーはまだ若く、超有望株であるトラウトが戦力になることには全盛期を迎えているでしょう。
そう考えるとどうしてもLAAの選択が疑問に思えてきます。

LAAは今オフ最も注目されていた先発投手CJ・ウィルソンとも契約。
その契約内容は5年7500万ドル。
これは先発左腕不足のLAAにとっては最良の選択だったと思います。
それにしても今オフはMIAとLAAはすごいです。
あとはダルビッシュとフィルダーの二人の移籍先が気になります。

2011年12月8日木曜日

ストーブリーグ

また注目選手の移籍先が決まりました。
マーック・バーリーがMIAと4年5800万ドルの契約を結びました。
彼は現在32歳ですが11年連続200イニングという驚異の耐久力を誇る現役屈指の左腕です。
三振の少なさやモンスターイヤーがないことで地味に受け取られがちですが、打者有利のUSセルラーフィールドで12年間投げてきてこの成績ですから本当にすごい投手です。
打たせてとるタイプなので毎年被安打は多く、三振も少ないですがコントロールが安定していて50個前後しか四球を出しません。
本拠地の特性の割には被本塁打も多くはなく、MIAの新球場がある程度打者有利でも問題ないでしょう。
今オフ最も注目されている投手はCJ・ウィルソンですが、その実績と安定感を考えるとバーリーを上に評価する識者もいるくらいです。
これでMIAはベル、レイエス、バーリーと三人の大物取りに成功しました。
流石にプホルス争奪戦からは撤退するようですが、来季のMIAは最も楽しみなチームになりそうです。

ダルビッシュ有がポスティングによるMLB移籍を表明しました。
先日はこれでヤンキースが中島との交渉権を獲得し話題になっていますが、ダルビッシュの動向はMLB側からも非常に注目されています。
今オフは有力な先発投手が少ないのでダルビッシュの獲得には松坂を越えるくらいの資金が必要になりますが、若さ・実力ともにMLBのチームとしては放っておけない存在でしょう。
私も彼はうまく適応できれば毎年サイ・ヤング賞候補に顔を出してもおかしくないくらいの投手だと思っています。
彼の獲得には過去の失敗に懲りずNYY、BOSはもちろんTEXも参戦するでしょう。
いずれにしても彼の移籍先はウィルソンの動向に左右されそうです。

2011年12月5日月曜日

ストーブリーグ

今オフのFA市場でアルバート・プホルス、プリンス・フィルダーに次いで去就が注目されていたホゼ・レイエスがMIAと6年1億600万ドルで契約しました。
今季の彼は126試合の出場ながら打率.337でNYM史上初の首位打者を獲得し、39盗塁も決めました。
これによりFLA時代からのスター選手であるハンリー・ラミレスがサードへコンバートされることになりそうですが、両者の守備力を考えれば当然でしょう。
ハンリーは守備にかなりムラがあり、最近2年のDRSはかなり悪いです。
レイエスも今季のDRSは-11とかなり悪かったんですが、キャリア全体でみればプラスでハンリーよりはマシでしょう。

レイエスのこの契約は20本塁打を放ったことのない選手としてはかなり高額です。
さらにかなり大きいリスクが2つあります。

一つ目は怪我のリスクです。
当然ながらその走力が高く評価されている選手なので、これが失われると魅力が半減します。
契約が終わる頃には彼は34歳で、走力もそこまで顕著な衰えは見せないだろうとは思われますが、彼が怪我もちだということを考えれば話は別です。
足の怪我で何度かDL入りしている彼はあるいは来季にでも走力が激減する可能性があります。
ビル・ジェームズの予想でも怪我は考慮されていて来季は133試合の出場にとどまるとされています。

もう一つのリスクは出塁率です。
彼は高打率でスピードがありますが、理想の一番打者とは言えません。
出塁率が低いからです。
自慢のスピードも出塁できなければ意味がありません。
選球眼に優れた選手は打率がなかなか上がらなくても四球を選ぶことで貢献できますが、レイエスは打てなくなったら終わりです。
打率が高いために今までは出塁率も水準を満たしていましたが、打率が上がらなくなった時にどうなるかが怖いです。

二つのリスクを挙げましたが、彼がこの6年間を怪我なく過ごすことが出来れば素晴らしい契約になるだろうと思います。
大きな怪我がなければ毎年打率3割、40盗塁前後を見込めますし、ハンリーの負担も減らすことができます。
おそらくプホルスやフィルダーの獲得はなくなりましたが、これで来季JJとハンリーが復活すればレイエスとベルを加えたチームはかなりの驚異になるでしょう。

2011年12月4日日曜日

アルバート・プホルス

今オフプリンス・フィルダーとともに最注目のアルバート・プホルスですが、彼の獲得に伴うリスクを考察します。
彼を獲得するには8~10年の大型契約が必要になります。
そこで問題になってくるのは年齢です。
彼は来年の1月で32歳になります。
しかし確たる証拠はないとは言え彼は年齢詐称しているのではないかと実しやかに囁かれてきました。
もし年齢を偽っていたとしたら彼は現在彼は33歳で、長期契約のリスクを考えるにあたって大きな問題となってきます。
どれだけ偉大な打者でもいずれは年齢による衰えがやってきます。
それはプホルスであっても例外ではありません。

さらに今季新たな問題が出てきました。
今季の不振は今まで.292が最低だったBABIPが.277と、不運だったということで片付けられがちで、むしろこのBABIPでよくこれだけの成績が残せたと思うべきなのかもしれません。
しかし今季の彼が明らかに今までとの違いを見せたデータがあります。
それは四球率です。
キャリアが進むごとに向上し、近年は15%前後で推移していた四球率が今季はキャリアワーストの9.4%まで一気に低下しました。
これをどう捉えるかで彼の今後の予想が大きく変わってきます。
ただ単に打率が上がらないために焦ってボール球にまで手を出したのか、選球眼の衰えによるものなのか。
ビル・ジェームズは少なくとも後者ではないと考えているようで来季は
157試合 打率.316 41本塁打 118打点 出塁率.414 OPS1.005
と例年並みの好成績と予想しています。

打者として成長を見せているものの体型で避けられがちなフィルダーよりも、年齢と衰えという二つの大きな危険性をはらんでいるプホルスの方が”危険な物件”なのかもしれません。
プホルス側がなんとか妥協して8年程度の契約でSTLに残留してほしいものです。
そうすればフランシャイズプレイヤーとしてどのチームに行くより貢献できますし、合う程度不良債権化してもそれほど批判は浴びないでしょう。
とにかくプホルスの動きには注目です。

2011年12月2日金曜日

ストーブリーグ

ボビー・バレンタイン(61)がボストン・レッドソックスの監督に就任しました。
2000年にはNYMをワールドシリーズへ導き、日本でも2005年には日本シリーズで優勝させた手腕を持っています。
61歳にして最大のチャンスを得たわけですが、彼はその実力とともにユニークなキャラクターを持つことでも知られています。
過去2年間はESPNで解説者を務めており様々な意見を述べていましたが、彼が一新したBOSをどのように再生させていくのか楽しみです。

ヒース・ベルが3年2700万ドルでMIAと契約。
ベルは現在最高クラスのクローザーの一人ですが、34歳という年齢と今季の奪三振率が昨季の11.06から7.32に急落したのが気になります。
それでもホーム、アウェイで防御率に差はほとんどなく、ペトコパークに助けられての好成績ではないのでその実力は本物です。
本人はSD残留が第一希望だったようですが、再建中のチームがベテランのクローザーをチームに置いておいても仕方ないので当然の流れになりましたね。
どうやらMIAは本拠地移転を機に本気で大型補強を図るようです。
この分だとあるいはフィルダー獲得なども有り得るかもしれません。
とにかくベルは好きな選手なので新天地でも頑張ってもらいたいです。

タンパベイ・レイズ

今回はTBの注目選手を紹介します。

”エヴァン・ロンゴリア”
今季は開幕2戦目に脇腹を痛めDL入りした上に打率.244と低い数字に終わりました。
しかし打率の不調は.239という低いBABIPの影響で、打率以外では自身2度目の30本塁打越えを果たすなど質の高い打撃を見せていました。
守備でも相変わらずの好守でチームを牽引しました。
今季のハイライトはなんといってもシーズン最終戦。
��回に1点差に迫る30号3ラン本塁打を放ち、延長12回にはサヨナラの31号を放ち奇跡のプレーオフ進出の立役者となりました。
この試合はワールドシリーズ第6戦に次ぐ今季の名試合でした。
『FANGRAPHS』のビル・ジェームズの予想では来季の成績は
151試合 打率.275 35本塁打 116打点 出塁率.370 OPS.905 6盗塁
と納得の好成績が出ています。

”デビッド・プライス”
今季は昨季ほどインパクトのある成績ではありませんでしたが、内容は昨季よりいいものでした。
224.1回の投球イニング、奪三振率8.75、四球率2.53はキャリアハイで、確かな成長が見受けられました。
順調に成長しているので来季はサイ・ヤング賞の有力候補になるのではと思っています。
『FANGRAPHS』のビル・ジェームズの予想では来季の成績は
15勝10敗 防御率3.31 226.0回 207三振 73四球 WHIP1.18
となっていますが、個人的にはもう少し頑張って欲しいです。

”マット・ムーア”
来季MLB全体で最も注目している投手の一人です。
今季はレギュラーシーズンとプレーオフで先発登板が一度づつでしたが、その素晴らしいポテンシャルを見せつけました。
数年後は今のカーショウのような存在になっていることでしょう。
特筆すべきはその奪三振力で、近年は制球も悪くありません。
来季の新人王最有力候補ですが、残念ながらビル・ジェームズの予想はまだ出ていません。

”デズモンド・ジェニングス”
今季は予想よりも昇格が遅れたものの、昇格後は打ちまくりチームの快進撃の原動力となりました。
長打力に関してはそれほど評価が高くありませんでしたが、今季はマイナーとメジャー合わせて22本塁打を放つなど意外なパワーを見せつけました。
四球を選べてスピードがあり、パワーもあるという理想の一番打者になりそうです。
この調子で成長を続ければクロフォードを越える選手になるかもしれませんね。
『FANGRAPHS』のビル・ジェームズの予想では来季の成績は
157試合 打率.267 17本塁打 65打点 出塁率.347 OPS.771 47盗塁
とフルシーズン1年目としてはまずまずの好成績が出ています。

”アンドリュー・フリードマン”
彼はGMですが、今のMLBで彼に注目しないわけにはいけません。
現在最高のGMと言ってもいい人物で、彼がいる限りTBは安泰でしょう。
今オフも来季中もその動きには要注目です。

TBは紹介したい選手が多すぎてつい人数が多くなってしまいました。
来季もフリードマンがどんなサプライズを演出してくれるのか楽しみです。

2011年12月1日木曜日

ニューヨーク・ヤンキース

今回はNYYの注目選手を紹介します。

”カーティス・グランダーソン”
今季素晴らしい活躍を見せた選手の一人です。
打率は高くありませんでしたが、高出塁率やリーグ2位の41本塁打を打ち、主に2番に座りながらリーグ1位の119打点を記録しました。
元々パワーのある選手だったのでそれほど意外でもありませんでしたが、それでもエルズベリーとともに今季のサプライズプレイヤーとなりました。
昨季から取り組んでいた打撃フォームの修正が功を奏して苦手だった左投手を打てるようになったことが大きな要因のようです。
今季のNYYで最も打撃の貢献の高かった選手と言えますが、DRS-15と守備でかなり精彩を欠きました。
来季は今季並みの打撃スタッツとともに守備の向上も期待されます。
『FANGRAPHS』のビル・ジェームズの予想では来季の成績は
155試合 打率.260 31本塁打 打点84 出塁率.348 OPS.842 19盗塁
と例年並みの成績になっています。

”ヘスス・モンテロ”
ついにメジャーデビューを果たした球団期待の捕手。
今季は終盤に昇格して18試合の出場ながら、打率.328、4本塁打、OPS.996の活躍を見せました。
昇格時はもう少し苦労するかと思ったんですが、適応力の高さに驚かされました。
しかしサンプルが少なすぎて来季どうなるかはわかりません。
前評判通りの能力の高さは見せつけましたから、後はフルシーズン調子を維持できるかどうかです。
守備力の高いマーティンが正捕手を務め、ポサダが抜けて空いたDHにはA-ロッドとジーターが休養で入るでしょうから来季もそれほど多くの出番は得られないかもしれませんが、NYYの未来を背負う存在であるだけに頑張ってもらいところです。
『FANGRAPHS』のビル・ジェームズの予想では来季の成績は
144試合 打率.289 26本塁打 83打点 出塁率.351 OPS.856
とかなりの好成績が出ています。

”イバン・ノバ”
今季新人王候補にもなり、駒不足の先発投手の中でルーキーながら奮闘してチームの地区優勝に貢献した彼ですが、内容はそれほどよくありません。
K/9はわずか5.33、BB/9も3.10、xFIPは4.16でした。
やはりエース級の投手にはなれなさそうですが、それでも先発ローテーションの投手としては合格点です。
先発投手の駒不足に喘いでいる今のNYYにとっては来季も活躍してもらわなくてはならない投手で、今季程度の成績を残すことが期待されます。
『FANGRAPHS』のビル・ジェームズの予想では来季の成績は
10勝10敗 防御率4.28 183.0イニング 124奪三振 67四球
となっています。

2011年11月30日水曜日

ストーブリーグ

まだ最注目選手は動いていませんが、いくつか動きがありました。

・PITがクリント・バームスを獲得
・PHIがジョナサン・パペルボンとタイ・ウィギントンを獲得
・KCがジョナサン・ブロクストンを獲得
・MINがジェイミー・キャロルとライン・ドゥーミットを獲得
・LADがマーク・エリスを獲得
・SEAがジョシュ・ルーキーとのトレードでジョン・ジェーソを獲得
・TORがホゼ・モリーナを獲得
・TEXがジョー・ネイサンを獲得

この中ではやはりパペルボンの契約がすごいですね。
リリーフながら4年で5000万ドルの契約です。
個人的には、リリーフとしては破格の契約ではありますがそれほど悪くないんじゃないかと思います。
むしろクローザーという最大の補強ポイントを早々に埋めてしまったPHIの手腕はすごいです。
やはり今季はリリーフに好投手が豊富ですから、リリーフ投手の動きが気になります。
KCのブロクストン獲得には少々驚きましたが、これでソリアの負担が軽くなり復活できればいいですね。
ブロクストンもまだ27歳と若いですし、2009年並みの投球を見せてもらいたいところです。


BOSの新監督にボビー・バレンタインが就任する可能性が高くなりました。
日本人にとってもなじみのある彼ですが、名門BOSで彼のキャラクターが受け入れられるのか気になります。

2011年11月24日木曜日

2011アワード

大方のアワードが揃ったのでまとめておきます。

MVP
ジャスティン・バーランダー(DET)
ライアン・ブラウン(MIL)

サイ・ヤング賞
ジャスティン・バーランダー(DET)
クレイトン・カーショウ(LAD)

新人王
ジェレミー・ヘリクソン(TB)
クレイグ・キンブレル(ATL)

ハンク・アーロン賞
ホゼ・バティスタ(TOR)
マット・ケンプ(LAD)

カムバック賞
ジャコビー・エルズベリー(BOS)
ランス・バークマン(STL)

最優秀監督
ジョー・マドン(TB)
カーク・ギブソン(ARI)

最優秀リリーフ
ホゼ・バルベルデ(DET)

ロベルト・クレメンテ賞
ディビッド・オーティズ(BOS)

2011アワード

ナ・リーグMVPが決定しました。
今季のナMVPはライアン・ブラウン(MIL)です。
上位5名を記述します。

��.ライアン・ブラウン(MIL) 388
��.マット・ケンプ(LAD) 332
��.プリンス・フィルダー(MIL) 229
��.ジャスティン・アップトン(ARI) 214
��.アルバート・プホルス(STL) 166

今季のブラウンの成績は
150試合 打率.332 本塁打33 打点111 出塁率.397 盗塁33
ケンプの成績は
160試合 打率.324 本塁打39 打点126 出塁率.399 盗塁40

純粋に数字だけを比較すれば、おそらくケンプが受賞したのでしょう。
しかし彼にとって不運だったのは、投手と野手にそれぞれ最高クラスの成績をおさめた選手がいながら、チームが地区3位に沈んだということです。
BOSのエルズベリーが終盤のチームの失速が影響してMVPを受賞できなかったように、やはりチームの強さも投票者の印象に大きく関わってくるようです。
個人的には、同一チームのブラウンとフィルダーで票割れしてケンプが受賞するだろうと思っていたのでこの結果は少し意外でした。
ケンプは惜しいところで逃した40-40を達成できていれば受賞出来ていたのかもしれませんね。
私の応援していたアップトンがしっかり5位以内に入っていたのも喜ばしいですが、プホルスは不調のシーズンで大記録を途切れさせてしまったのにも関わらずMVP投票5位という結果は流石の一言です。

両リーグともに今季のMVP投票は非常に面白かったと思います。

2011年11月22日火曜日

にほんブログ村 野球ブログ MLB・メジャーリーグへ
にほんブログ村

2011アワード

ジャスティン・バーランダーがなんとア・リーグMVPを受賞しました。
投手のMVP受賞は1992年のデニス・エカーズリー(OAK)以来19年ぶり、先発投手としてなら1986年のロジャー・クレメンス(BOS)以来25年ぶりとなり、まさに歴史的な受賞といってもいいでしょう。
今回の投票の上位5名を記述します。

��.ジャスティン・バーランダー(DET) 280
��.ジャコビー・エルズベリー(BOS) 242
��.ホゼ・バティスタ(TOR) 231
��.カーティス・グランダーソン(NYY) 215
��.ミゲル・カブレラ(DET) 193

バーランダーは28の1位票のうち13を獲得しました。
やはり打者の中で票が割れたのがバーランダーに有利に働きましたね。

彼のMVP受賞の可能性を最も妨げていたのは、MLBの過去の過ちでした。
1999年のペドロ・マルティネス(BOS)は23勝4敗、防御率2.07。
213.1イニングを投げて313三振を奪い、許した本塁打はたった9本、四球はわずか37でした。
リーグ2位の防御率は3.44で、打者優位の時代にペドロは圧倒的な成績を残しました。
当然のごとくサイ・ヤング賞を満票で受賞し、MVPの最有力候補とも言われましたが、結果はイバン・ロドリゲス(TEX)に次ぐ2位。
その差はわずか13ポイントで、2人の記者が投票の上位10位からペドロを除外していました。
投票の際の注意点として全米野球記者協会は以下の5つの点を挙げています。
①チームに対する貢献度。つまり攻撃力と守備力。
②出場試合数
③性格、気質、忠誠度と努力
④過去の受賞経験者も資格がある
⑤同一チームの2人以上に投票可
また、投手もDHもMVP資格があると明記されています。
しかしそれでも頑なに投手やDHには投票しようとしない記者はおり、DETの監督ジム・リーランドも「投手はMVPを獲得すべきではない」と発言したほどです。
それ故にペドロは圧倒的な成績を残したのにも関わらずMVPを受賞することがなりませんでした。
当時のペドロの成績は、今季のバーラーンダーのそれより優れていました。
しかも今とは違いペドロの時代は打者優位でした。
今回のMVP投票において過去を遡るなら、ペドロが受賞できなかったMVPをバーランダーが受賞することは非常に困難でした。
しかし今回の結果をみるに、どうやら投票者たちは成長したようです。
過去の過ちを過ちとして認め、これからは投手にもMVP獲得のチャンスがあるということを明確にしました。
もちろんさらに論争は起きるでしょうが、歴史を変える受賞になったことは間違いありません。

2011年11月16日水曜日

2011アワード

ジャスティン・バーランダー(DET)がサイ・ヤング賞を受賞しました。
当然のことながら満票での受賞です。
今季のジャスティン・バーランダーの成績は

24勝5敗
防御率2.40
251.0イニング
被安打174
被本塁打24
奪三振250
四球57
WHIP0.92
xFIP3.12
WAR7.0

ア・リーグ投手三冠を獲得しています。
シーズン中にはノーヒッターを達成していますし、エースとしてチームのプッレーオフ進出にも貢献しました。
全く非の打ち所のない成績といっていいでしょう。

投票の詳細はこちらです。

��.ジャスティン・バーランダー(DET)
��.ジャレッド・ウィーバー(LAA)
��.ジェームズ・シールズ(TB)
��.CC・サバシア(NYY)
��.ホセ・バルベルデ(DET)
��.C.J.ウィルソン(TEX)
��.ダン・ヘイレン(LAA)
��.マリアノ・リベラ(NYY)
��.ジョシュ・ベケット(BOS)
10.リッキー・ロメロ(TOR)
11.ディビッド・ロバートソン(NYY)

2011アワード

フィールディング・バイブル賞について書くのを忘れていました。
今季のフィールディング・バイブル賞受賞者はこちらです。

1B アルバート・プホルス(STL)
2B ダスティン・ペドロイア(BOS)
3B エイドリアン・ベルトレ(TEX)
SS トロイ・トゥロウィツキ(COL)
LF ブレット・ガードナー(NYY)
CF オースティン・ジャクソン(DET)
RF ジャスティン・アップトン(ARI)
C  マット・ウィータース(BAL)
P  マーク・バーリー(CHC)

やはりGG賞と違ってこちらは守備の名手たちが並んでいますね。
ただ外野はCFやLFに比べてRFがやや人材不足な感じがします。
昨年までイチローがいたんですが、彼も今季は守備がよくありませんでした。
スタントンとヘイワードの二人がいい守備を見せているので期待しておきましょう。

2011年11月15日火曜日

ボストン・レッドソックス

今回はBOSの選手です。

”ジャコビー・エルズベリー”
今季最も飛躍した選手の一人です。
ケガにより昨季はわずか18試合の出場にとどまりましたが、今季は自己最高のシーズンを送りました。
急激に長打が増し、32本塁打を放ちOPS.928と強打者の仲間入りを果たしました。
さらに39盗塁と併せて球団史上初の30-30を達成するなど、MVPの有力候補にもなっています。
グランダーソンとエルズベリー。
今季はこの両センターが本塁打を大幅に増加させました。
グランダーソンは元々パワーがあったことや本塁打の出やすいヤンキースタジアムの影響、さらにフォーム改造で左投手を苦にしなくなったなど本塁打増大の要因を説明できますが。
エルズベリーの場合はどうしてこれほど急激に本塁打を増やせたのかいまいち納得のいく説明がつきにくい状態です。
今季の活躍がフロックではないと証明するためには来季さらなる活躍を見せるしかありません。
彼の実力は本物なのか、それを測るために来季は重要なシーズンです。

”カール・クロフォード”
今季最もがっかりさせてくれた選手の一人です。
同時に移籍してきたゴンザレスが期待通りの好成績を収めたのに対し、クロフォードは不振を極めました。
出塁率はリーグワースト4位、最も期待されていた盗塁はわずか18でした。
今季BOSがプレーオフを逃した戦犯の一人でもありますし、来季ダメだった場合は本格的に不良債権化しかねません。
失敗は許されないレベルの巨額契約を結んでいますから、来季は必ず復活しなくてはなりません。

”ダニエル・バード”
��月に4敗、セーブ失敗3度、防御率10.64と、プレーオフを逃す原因を作ってしまったバードですが、パペルボンがFAでPHIに移籍したことで、来季はクローザーを担う可能性が高くなってきました。
バードがいずれクローザーになることは既定路線だったとはいえ、今季終盤を見ていると不安要素になりそうです。
おそらくBOSはリリーフを補強するでしょうから、バードが崩れた時のためにクローザー経験のある投手を獲得しにいくでしょう。
今季のFA市場は優秀なリリーフ投手が豊富ですから、それなりの補強が出来るはずです。
もし優秀なクローザーを獲得した場合はバードは変わらずセットアッパーということも有り得ますが、どちらにしても来季のBOSにとって重要な役割を担う選手になりそうです。

BOSで注目したい選手は他にも、ペドロイア、ゴンザレス、ジェンクス、ラッキー、レスターなど多々いますが特にこの3人には注目です。
果たしてBOSがどのような補強をするのか楽しみです。

2011アワード

両リーグの新人王が決定しました。

ア・リーグ ジェレミー・ヘリクソン(TB)

ナ・リーグ クレイグ・キンブレル(ATL)

詳細はこちらです。

ア・リーグ                 
��.ジェレミー・ヘリクソン(TB)
��.マーク・トランボ(LAA)         
��.エリック・ホズマー(KC)
��.イバン・ノバ(NYY)
��.マイケル・ピネダ(SEA)
��.ダスティン・アックリー(SEA)
��.デズモンド・ジェニングス(TB)
��.ジョーダン・ウォルデン(LAA)

ナ・リーグ
��.クレイグ・キンブレル(ATL)
��.フレディ・フリーマン(ATL)
��.ヴァンス・ウォーリー(PHI)
��.ウィルソン・ラモス(WSH)
��.ジョシュ・コールメンター(ARI)
��.ダニー・エスピノーザ(WSH)
��.ダーウィン・バーニー(CHC)
��.ケンリー・ジェンセン(LAD)

キンブレルは満票受賞でした。
ナ・リーグはほとんど決まったようなものでしたが、意外なことにア・リーグも結構差がつきました。
��位票はヘリクソンが17、トランボが5です。
今回のア・リーグの投票結果を見る限り、インパクトより安定感が重視されたようですね。
内容は平凡なものでも防御率2点台でチームのプレーオフ進出に貢献したヘリクソンが受賞し、オールスターにも出場するなど印象的な活躍を見せたもののセーブ失敗10度と安定感に欠けたウォルデンが最下位だったことから読み取れます。
正直もう少し票が割るかとも思いましたが、ヘリクソンの評価は高いですね。
ホズマーはやはり開幕からひと月遅れてのデビューというが痛かったですね。
フルシーズン出ていれば結果は違うものになっていたかもしれません。
前半戦終了時にROY最有力候補だったピネダも後半の失速が影響しました。
やはりシーズンを通して安定した活躍を見せることが重要なのでしょう。
そういう意味ではキンブレルの満票受賞は納得です。
��月に3度の救援失敗などややスタミナ切れの感はあったものの、ルーキー以外の選手を含めても今季彼以上に良かったクローザーはほとんどいません。
それにしてもナ・リーグの1,2を独占したATLはやはり将来性豊かです。
来季もATLからは有力なROY候補が出るでしょうし、移転したMIAといいナ東地区はますます面白くなってきます。


契約情報について
今季MVP級の活躍をしたマット・ケンプがLADと8年1億6千ドルの大型契約を結びました。
これは1998年のケビン・ブラウンと結んだ7年1億5百ドルを超える球団史上最高額の契約です。
これでLADはケンプを中心としたチーム作りをしていくことが決まりました。
カーショウとともにフランチャイズプレイヤーとして契約をまっとうして欲しいところです。

2011年11月8日火曜日

ストーブリーグ

シーズンは終わってしまいましたが、MLBファンにとってはこれから熱い季節が始まります。
そう。ストーブリーグです!
今季の注目はなんといってもアルバート・プホルス(STL)。
彼がどういう動きを見せるかで勢力図は大きく変わるでしょう。
他にもホゼ・レイエス(NYM)や、プリンス・フィルダー(MIL)など注目の選手はたくさんいます。
すでに来季の所属先が決まった選手もいるので何人か紹介したいと思います。

デレク・ロウ ATL→CLE
マイナー投手との交換

ジム・トーミ CLE→PHI

メルキー・カブレラ KC→SF
J・サンチェスとマイナー選手との交換

ジョナサン・サンチェス SF→KC
M・カブレラとの交換

SFとKCとのトレードはなかなかいいんじゃないでしょうか。
SFは補強したかった外野手を手に入れましたし、KCは弱点だった投手を強化できました。
両選手ともポテンシャルは高いですから、win-winのトレードになる可能性が高いと思います。
PHIがトーミを獲得したのは意外でした。
おそらくハワードの怪我を考えての獲得でしょうが、2007年以来一塁守備についていないのに大丈夫でしょうか。

これからもストーブリーグの情報を更新していきたいと思います。

ボルチモア・オリオールズ

来季楽しみな選手を若手中心に紹介していきたいと思います。
今回はBALの選手です。

”ザック・ブリットン”
オープン戦で好投し、開幕直後にB・マティスの故障で昇格するとシンカーを武器にメジャーでも好投して序盤ア・リーグ新人王の有力候補でした。
しかし徐々に成績を落とし、7月8日には1イニングもたずに8失点してマイナー降格するなど、メジャーの洗礼を浴びました。
後半戦を調子を落としましたが、左のブランドン・ウェッブになる可能性を秘めた逸材です。
今季もERAは4.61だったものの、xFIPは4.12とそれほど悪くはありませんでした。
もう少しコントロールが改善されればBALのエースとして君臨することが出来るでしょう。

”マット・ウィータース”
ついにこの選手が開花しました。
テシェイラ2世とも言われたほど期待を受けてきたウィータースですが、今までは伸び悩んでいました。
しかし今季その打力が開花。
��2本塁打したことだけではなく、対左ではOPS1.124と驚異的な数字を残しました。
いっそ右打席に絞ったほうがいいのではないかと思うような成績で、OPS.665と酷かった対右がこれからの課題になります。
打撃が伸び悩んでいる間にも向上を続けていた守備力はいよいよ本物のようで、今季の守備防御点+14は両リーグの捕手でダントツでした。
初のゴールドグラブ賞も獲得するなど、オールスター初選出に加えて今季は彼にとって飛躍のシーズンとなりました。


BALで来季期待しているのはこの2選手です。
本当はA・ジョーンズやN・マーケイキスなど、素晴らしいポテンシャルを秘めた選手が他にもいるんですが、彼らはどうもBAL特有の伸び悩みに陥っているらしく、来季も代わり映えしないのではないかと思ってしまいます。
なかなか前評判通りにはいかないものです。

2011アワード

ゴールドグラブ賞が発表されました。

GG賞

アメリカン・リーグ

C  マット・ウィータース(BAL)
1B エイドリアン・ゴンザレス(BOS)
2B ダスティン・ペドロイア(BOS)
3B エイドリアン・ベルトレ(TEX)
SS エリック・アイバー(LAA)
LF アレックス・ゴードン(KC)
CF ジャコビー・エルズベリー(BOS)
RF ニック・マーケイキス(BAL)
P  マーク・バーリー(CWS)

ナショナル・リーグ

C  ヤディアー・モリーナ(STL)
1B ジョーイ・ボットー(CIN)
2B ブランドン・フィリップス(CIN)
3B プラシド・ポランコ(PHI)
SS トロイ・トゥロウィツキ(COL)
LF ジェラルド・パーラ(ARI)
CF マット・ケンプ(LAD)
RF アンドレ・イーシア(LAD)
P  クレイトン・カーショウ(LAD)


例年のことながら、やはりどこかおかしいところはありますね。
ア・リーグは内野手には異論はありませんが、外野手が気になります。
アレックス・ゴードンは確かにいい守備をしますが、レフトならガードナーがダントツでしょう。
ガードナーを外す意味がわかりません。
マーケイキスの受賞はさらにどうかと思います。
DRSでもUZRでもマイナスになっている彼が選ばれたのは残念です(もちろん彼が悪いわけではないですが)。

ナ・リーグも外野手(ケンプ、イーシア)が違和感ありますが、まあ打撃成績も加味されていると思えばそこまで変でもありませんね。
出来ればRFはスタントンにしてあげて欲しかったんですが。

それにしも今季はジーターの受賞ほどひどいものがなくてよかったです。
打撃でインパクトを与えていないパーラが受賞していたり、GG賞も少しずつまともになってきているのかなと思います。
セイバーの要素も含めたアワードはフィールディング・バイブル賞を楽しみにしておきます。

2011年10月31日月曜日

ワールドシリーズ第7戦!

ついに終わってしまいました。
結果はSTLの優勝。
TEXを応援していた私としては寂しいところですが、近年稀に見るエキサイティングなワールドシリーズであったことは疑いありません。
STLは第6戦の劇的な勝利で流れをつかんでいましたし、さらにホームでのゲームということでかなり有利な状況にありましたから、ある意味予想通りの結果ではあります。
私はホームで優勝を決めて喜ぶファンの姿が見たい派なので、これはこれでよかったような気がしますが。
TEXはこれで2年連続ワールドシリーズ敗退。
��年連続でワールドシリーズに進出したことを褒め称えるべきか、2度もチャンスを逃したことを責めるべきか・・・
しかしSTLはウェインライト抜きのシーズンで今季はダメかと思いきや、ワールドチャンピオンですからやはり野球ってわからないものですね。

とにかくこのシリーズはフリースとバークマンがよく働きました。
第7戦でもフリースが2打点の活躍を見せ、見事ワールドシリーズMVPに輝きました。
リーグシャンピオンシップとワールドシリーズで両方ともMVPを獲得した6人目の選手となりました。
個人的にはバークマンにもあげてほしかったんですが。印象度はフリースが強かったですからね。

STL 6 TEX 2

W: Carpenter (2-0)
L: Harrison (0-2)

それにしてもいいシリーズでしたね。
特に第6戦は球史に残るでしょう。

これからはストーブリーグが始まります。
アワードの発表もありますし、まだまだMLBから目を離せません。
個人的にはバーランダーがMVP投票でどれだけの票を獲得できるかが気になります。

2011年10月28日金曜日

ワールドシリーズ第4戦!

ワールドシリーズ第4戦の結果はちょっと予想していなかったものになりました。
��番手対決で結果は4-0でTEXの勝利。
私はSTL先発のジャクソンが鍵になると思っていましたが、それはどうやらTEX先発のホランドだったようです。
8.1回を無失点と、協力STL打線を完全に封じ込めたと言っていいでしょう。
何より前日に大当りしていたプホルスを押さえ込み、STLの勢いを削ぎました。
今回の試合は対照的だったと思います。
��四球の大乱調だったジャクソンと2四球で見逃し三振もいくつか奪うなど安定していたホランド。
TEXはこれでリリーフを休ませることができましたし、勝敗もタイに持ち込んだためにいよいよどうなるかわからなくなってきました。

TEX 4 STL 0

W: Holland (1-0)
L: Jackson (0-1)

ワールドシリーズ第6戦!

”凄い”

試合が終わってもその一言しか出てきませんでした。
そのくらい、言葉が出ないくらい凄い試合でした。
どんな試合だったのかはスコアが雄弁に語ってくれます。

TEX 1 1 0 1 1 0 3 0 0 2 0    9
STL 2 0 0 1 0 1 0 1 2 2 1   10

まさに両チームの特徴である打力がその力を発揮した試合と言えるでしょう。
それにしてもこれだけホームランが効果的に出た試合はなかなかないと思います。
それぞれ3本のホームランを放ちましたが、TEXは勝ち越しホームランが2本に点差を広げるホームランが一本、STLは逆転、追撃、サヨナラで一本ずつ打ちました。
この試合はバークマンとフリースがいいところで打ちましたね。
バークマンは逆転の2ランに10回に同点打、フリースは9回に同点打と最終回のサヨナラホームランと役者が決まっていました。
TEXもやっとハミルトンが打ち始めて、打線の調子は悪くありません。

明日の試合は楽しみですが、ここまで来たらどちらが勝つのか全く予想がつきません。
勢いがあるのがSTLなのは間違いないでしょうし、ホームということもあってSTLが有利だとは思います。
個人的にはTEXを応援していますが、こんな素晴らしいシリーズを演出してくれた2チームならどちらが勝っても拍手を送りたいと思います。

2011年10月25日火曜日

ワールドシリーズ第5戦!

勝敗もタイになっていよいよ面白くなってきたワールドシリーズですが、第5戦も緊迫感のある展開になりました。
先発は両チームともエース。
初戦ではSTLが粘りがちましたが、今回はTEXが勝ちました。
TEX先発のウィルソンはまたもや制球が定まらず5四球を与えてしまいます。
しかしそこはエースのプライドか失点は2点に抑えます。
カーペンターも内容は良かったんですが一発のあるTEX打線にソロ2本を浴びて同点にされてしまい、7回を投げて降板。
��回にはナポリが勝ち越しの2点打を放ち試合を決めました。

今日の試合は残塁に注目してみようかと思います。
STLの残塁数は12、TEXの残塁数は10。
ですがそれぞれの選手の残塁数を合計するとSTLは22、TEXは14と大きな差があります。
つまりSTLはチャンスを作っておきながらそれを悉く潰していたということですから大いにフラストレーションがたまったことでしょう。

もう一つこの試合で注目していたのはオガンドの起用法です。
このシリーズではいずれも期待を裏切ってきたオガンドですが、ワシントン監督の信頼は厚いようで、この緊迫した試合でも登板がありました。
結果は得点こそされなかったものの1回を投げて被安打2、四球3と非常に危ういものでした。
これを受けてもまだ彼の登板はあるのか気になるところです。

TEX 4 STL 2

W: Oliver (1-0)
L: Dotel (0-1)
SV: Feliz (2)

次はセントルイスに戻っての試合になります。
先発はルイスとガルシア。
どちらも前回登板では好投しましたが、今度はどうなるのでしょうか。
個人的にはやはりワールドシリーズは第7戦までもつれこんで欲しいのでSTLに勝ってほしいところです。
それにしても今年のワールドシリーズは面白い!

2011年10月24日月曜日

ワールドシリーズ第3戦!

今日はワールドシリーズ第3戦がありました。
TEXの本拠地での試合でしたが、流石アーリントンというべきか・・・前の2試合が何だったんだっていうくらいの荒れた試合になりました。
さて、第3戦の主役はなんといってもこの男、アルバート・プホルスです。
��打数5安打6打点で3打席連続本塁打と大暴れしました。
やっとお互いの打線が本来の力を発揮し始めたようで、両先発は早々にノックアウトされてしまいます。
後はTEXが出す投手がことごとく打たれて終わってみれば16-7の大差に。
TEXも湿りがちだった打線が打って7点をあげましたが、STL打線、主にプホルスがそれを上回りました。
TEXではハミルトンの、STLではホリディの不調が気になります。
両者ともに中軸をになっている打者なので、周りがよくても彼らが打てないと打線がつながりません。
TEXは三つのエラーが痛かったですね。
やはり守備でまずいプレーが出ると流れが悪くなります。

STL 16 TEX 7

W: Lynn (1-0)
L: Harrison (0-1)

このシリーズは好調なベルトレイ(TEX)、プホルス(STL)、不調のハミルトン(TEX)、ホリディ(STL)がそれぞれキープレイヤーになりそうです。

第4戦は先発がエドウィン・ジャクソン(STL)とデレク・ホランド(TEX)です。
ジャクソンは昨季ノーヒッターをやったように、ハマると素晴らしい投球を見せるので怖い存在です。
しかしプホルス、フリース、クレイグ、バークマンと好調な右打者が多いSTLにホランドでは少し厳しい気もします。
なんだか明日もSTLが打ち勝つ気が・・・

2011年10月21日金曜日

ワールドシリーズ第2戦!

本日はワールドシリーズ第2戦が行われました。
残念ながら打撃戦になるという私の予想は見事に外れてしまいましたが、本日もロースコアで緊迫した素晴らしい試合が展開されました。
先発投手はTEXがルイスでSTLがガルシア。
ルイスはまだしもプレーオフに入って不調だったガルシアがこれほど素晴らしい投球を見せるとは。
ルイスは6.2回を4安打1失点、ガルシアは7.0回を3安打無失点と両先発が素晴らしい投球で試合を作りました。
昨日の試合もそうでしたが、今日もオガンドが打たれてルイスの残したランナーを帰してしまいました。
彼に自責点がついた訳ではありませんが、2試合続けて打たれて勝ち越しを許すという結果はこれからのオガンドの起用法に少なからず影響を与えることになるでしょう。
��回まで1-0で好調のモットが登場したときはSTLが2連勝かとも思ったんですが、そこからTEXが頑張りました。
先頭のキンズラーがテキサスヒット(TEXだけに・・・いや、なんでもないです)で出塁し、そこからの展開は本当に緊張感あふれるものでした。
打席のアンドラスがバントの構えも見せる中キンズラーが二盗を試み、強肩のモリーナが二塁に送球します。
際どくも判定はセーフ。
今思えばあれで流れが完全にTEXの方に向いたんじゃないでしょうか。
ノーアウト2塁でアンドラスがセンター前に運び、キンズラーは本塁を陥れるところまではいきませんでしたがアンドラスが好走塁を見せてノーアウト3塁2塁というワンヒットで逆転の大チャンス。
��,2番が完璧なお膳立てをしたところでハミルトンが登場します。
そこでSTLはモットを諦め左のローズをマウンドに上げます。
ですがハミルトン、ヤングが連続で犠牲フライを放ち見事TEX逆転。
その裏はクローザーのフェリースが登板してランナーは出したもののきっちり抑えてTEXがWS1勝目を敵地で掴みました。

TEX 2 STL 1

W: Adams (1-0)
L: Motte (0-1)
SV: Feliz (1)

個人的には今回はSTLにとって仕方のない負けだったと思います。
あの場面ならモットで間違いありませんでしたし、少しアンラッキーなあたりもありました。
キンズラーの盗塁が失敗していれば結果は大きく変わったでしょうし、ワンプレイで流れが変わる瞬間をまざまざと見せつけられた気がします。

次の第3戦はアーリントンでの対戦となります。
今度こそは打撃戦が見られるのではと密かに期待しています。

2011年10月20日木曜日

ワールドシリーズ第1戦!

ついにワールドシリーズが始まりました。
このプレーオフの調子を見ると、エース対決ではCJ・ウィルソンが崩れてSTLが圧勝なんてことも有り得るかなと思っていたんですが、意外にも結果は3-2というロースコアに終わりました。
しかし決してCJの調子がよかったというわけではありませんでした。
5.2回で四球を6つも出してしまい、それでも3失点に抑えたんだから悪いなりの投球をしたということでしょう。
対するカーペンターは6.0回で四球1つと安定した投球を見せてなんとか1点リードで降板、その後のSTLのリリーフ投手は素晴らしいものでした。
残り3回を5人の投手で投げ抜き1点のリードを守りきりました。
流石名将ラルーサといったところでしょうか。

STL 3 TEX 2

W:Carpenter (1-0)
L:Wilson (0-1)
SV:Motte (1)



さて続いての第2戦はコルビー・ルイスとハイミ・ガルシアの投げ合いですね。
このプレーオフではガルシアの調子は良くなく、ルイスはまずまずという感じなので明日は打ち合いになるかもしれませんね。
TEXとしては本拠地に戻る前に一勝しておきたいところで、明日はそのチャンスが大いにあると思います。

2011年10月17日月曜日

MLBに関するブログを始めました。

今まで思っているだけだったことなど、私なりの考察を日々書いていこうと思います。

ワールドシリーズ!

今年もワールドシリーズ進出チームが決まりましたね。
今年のプレーオフはなかなかの激戦で楽しめましたが、あと最大で7試合しかないのかと思うと寂しくなってきます。
ワールドシリーズに進出したチームはセントルイス・カーディナルス(STL)とテキサス・レンジャーズ(TEX)です。

この2チームの今季の成績は

STL(90-72)

打率 .273 (リーグ1位)
本塁打 162 (リーグ6位)
出塁率 .341 (リーグ1位)
盗塁 57 (リーグ16位)
得点 762 (リーグ1位)

防御率 3.74 (リーグ8位)
被本塁打 136 (リーグ7位)
WHIP 1.31 (リーグ10位)


TEX(96-66)

打率 .283 (リーグ1位)
本塁打 210 (リーグ2位)
出塁率 .340 (リーグ4位)
盗塁 143 (リーグ4位)
得点 855 (リーグ3位)

防御率 3.79 (リーグ5位)
被本塁打 170 (リーグ12位)
WHIP 1.24 (リーグ2位)


もちろんリーグが違うので単純に数字を比較することはできませんが、どちらも打力がウリのチームです。
バッティングスタッツに関して気になるのは、STLの盗塁とTEXの出塁率です。
STLは盗塁数がかなり少なく、さらに本塁打も多いことは多いのですが飛び抜けているわけではありません。
それなのにリーグ1位の得点力。
もちろんリーグ1位の打率・出塁率によるところが大きいですが、かなり打線の繋がりがいいということですね。
そしてTEXは出塁率が気になります。
打率が高いのはもちろんいいことですが、STLに1分も打率で差をつけていながら出塁率はほとんど差がありません。
TEX意外と出塁能力のずば抜けた選手はいませんから仕方のないことなのかもしれませんね。

ピッチングスタッツは大きく差が出ています。
STLはエースのウェインライト不在の影響が大きいのか、ピッチングスタッツではあまり優秀とは言えません。
それに比べてTEXは驚くべき優秀さです。
リーグで飛び抜けた数字を残しているわけではありませんが、リーグ屈指のヒッターズパークを本拠地にしてこの成績は素晴らしいの一言でしょう。

レギュラーシーズンの成績だけを見ると総合的にはTEXが上回っていると言えるでしょう。
しかし短期決戦はどうなるか全くわからないものです。
正直MILの4本柱が崩れるとは思いませんでしたし。
ですが私はTEXが制して昨年の雪辱を晴らすと予想しています。