2012年12月14日金曜日

ハミルトン、エンゼルスへ

今オフ最も注目されていたジョシュ・ハミルトンの去就が決まりました。
その行き先はなんとレンジャーズのライバルであるエンゼルスです。
契約内容は5年125Mドルという巨額契約で、5年以上の契約を希望していた本人の要望が叶った形になりました。
レンジャーズも引き止めに尽力していましたが、過去の経歴から5年という長期契約には及び腰だったようです。
それにしても今のエンゼルスは多少のリスクは顧みず行動していきますね。

とにかくこれでエンゼルスには念願の左の強打者、しかもハンターの抜けた穴を埋めるという意味合いでは最高の選手が手に入ったわけです。
今季は打線があまりにも右打者偏重で、スイッチヒッターはいても左打者はいないという惨状でしたからリスクを考えなければ最高の補強になりました。
守備にしてもハミルトンはレフトでは平均以上の守備力を見せてくれますから問題ないでしょう。
しかし最高級の守備力を持つボージャスを遊ばせておくのももったいないので、トレードの駒にするなりなんとか考えて欲しいところです。

2012年11月16日金曜日

WBCへ

親善試合とは言え、キューバとの試合が始まりいよいよWBCが始まるという実感も湧いてきました。
そこでここ数ヶ月の間色々あったWBCについて個人的に思ったことを一つ書いていきたいと思います。

それはMLBに対する批判についてです。
収益分配のことでMLBは日本で批判にされされていましたが、中には私と同じくMLBとNPBの派遣人数の比を考えれば特に不平等というほどではないのではないかという意見もありました。
そしてそれに対して”国際大会なのだから組織単位ではなく国単位で語るべき”という反論も多く見られました。

しかしこの反論は明らかに的外れだと私は思います。
例えばそれぞれの負担・利益なども国ごとに分配したとしましょう(国ごとにするなら当然利益だけでなく負担もです)。
まずは負担ですが、移動費・宿泊費、そして選手に対する保険金などがあります。
全員有名どころのメジャーリーガーで固められるアメリカ代表は、保険金などの負担は間違いなく最も多額になりますが問題なく負担することができるでしょう。
日本代表も、MLB選手はそんなに多くないので保険金を含めても負担できるかもしれません。
ではドミニカやベネズエラなどの貧困国でかつメジャーリーガーがほとんどの国はどうなるのか?
NPBやMLBのように国内で多額の資金を捻出できる機関がないこれらの国は、MLB選手を出せば優勝候補になるだけの力を持っていますが、莫大な保険金などを負担することができません。
そうすると払える範囲の選手を集める、つまりマイナーリーガーや全くの無名選手でチームを編成せざるをえなくなります。
果たしてお金の問題で弱体化が必至な強豪国があるのに国ごとの分配にするのが正しいのか?
国ごとで語るべきとおっしゃる方々はそこをしっかり考えていただきたい。
日本は非常に恵まれた国であり、世界にはそんな恵まれた国ばかりではないということを。
日本の主張は日本には有利になっても他国にとっては死活問題にまで発展するのです。

ある程度どこの国でも国内でプロリーグを持っているサッカーとは次元が違うのですから、野球ではどうしても組織単位で話をするしかありません。

2012年11月13日火曜日

MLBとNPBの比較”三振と四球”

一般的なイメージとして外国人選手は三振が多い、日本人選手は当てにいくので三振が少ないというイメージがあります。
果たしてこのイメージはデータで裏付けられるのかを検証してみました。

以下は2012年のデータです。

MLB
三振 36426 四球 13740
NPB
三振 10775 四球 4311

ここから一チームの一試合における三振数と四球数をそれぞれ計算すると

MLB 
三振率 7.5 四球率 2.8
NPB
三振率 6.2 四球率 2.5

またBB/Kは
MLB 0.37
NPB 0.40
という数値でした。

これは一年分のサンプルでしかありませんが、他の年も多少は上下してもそれほど大きな違いはないはずです。
MLBは四球も三振も多い、NPBは四球も三振も少ないというのがデータとしても裏付けられますね。
ただMLB三振率はもっと高いかと思っていたので、NPBと1ポイント程度しか変わらなかったのは少し意外でした。
MLBの投手の奪三振力の高さも関係しているでしょうけど、三振を恐れない、投手に球数を投げさせることを重視しているMLBの打者のスタイルがわかりますね。

2012年10月10日水曜日

MLBとNPBの比較”エラー割合”

今回は少し気になっていたことを調べてみました。
一般的に、MLBは派手なプレーが多いがその分ミスも多い、NPBは堅実なプレーをする、というイメージを持ちがちですが実際はどうなのか。

ここ3年間のMLBとNPBのエラー数を比較してみました。

今季NPBで出たエラーは954個、それに対してMLBでは3008個のエラーが出ました。
NPBは12球団144試合、MLBは30球団162試合ですから、それぞれ1試合あたりに1チームが出すエラーは
NPB=約0.55個
MLB=約0.62個

同じように2011年と2010年も調べてみると
2011年
NPB=約0.50
MLB=約0.63

2010年
NPB=約0.57
MLB=約0.60
とサンプルは少ないまでもいずれの年もNPBの方がエラーが少ないです。
ただイメージほどの大きな差があるわけでもないようです。
MLBはミスを恐れないプレーをする、NPBは極力ミスを避けようとする、そういう考え方の違いが出ているのかもしれませんね。

2012年9月29日土曜日

MLB初観戦!

実は先日初めてMLBの試合を生で観戦してきました。
MLBファンを名乗りながらも恥ずかしながらアメリカの地を踏んだこともなかったので、是非見に行こうと思い立ちました。

行き先はサンディエゴ。
車を使うことができないのでダウンタウンから歩いていける範囲に球場があるところ、そしてドジャースの試合が見たかったのが決め手に。
ドジャースの試合を生で見れるということでワクワクしていたのですが、出発数日前になって自分が試合の日程を間違えるという致命的なミスをおかしていたことに気づきました。
3連戦全て見るつもりだったのに、全て見れなくなるとは本当にバカなミスでした。
あのときほど自分を情けなく思ったことはありません・・・

しかしどうしても諦めきれずになんとか試合を見る方法がないか模索。
その結果、旅行期間中にアナハイムで試合があることがわかり、あまり遠くなかったのでアナハイムにも行くことに。
当日は朝にサンディエゴのダウンタウンを出てアムトラックを使い2時間でアナハイムに到着。
駅を出た時に目の前に広がる駐車場と大きな球場はきっと今後も忘れないでしょう。
無事当日券をゲットして球場内に踏み入れたときは感動のあまり泣きそうになりました。

試合も素晴らしいもので、ウィーバーとフロイドの投げ合いは6.1回を1失点で抑えたウィーバーに軍配があがりました。
6回のトラウトが四球、ハンターがヒットで繋ぎ、プホルスが2点二塁打、モラレスが2点本塁打という4人で4点取るという攻撃はしびれました。
私はトラウトのユニフォームを購入し着用、応援していたのですが彼の人気はものすごいものでした。
プホルスやウィーバーよりも大きな声援を受けていたのではないでしょうか。
私もこの日で一気にエンジェルスのファンになってしまい、結果的には日程を間違えてよかったと思います。


追記
この記事を書いている間にCINのベイリーがノーヒッターを達成しました。
今季7度目のノーヒッターですが本当によく出ますね。

2012年9月5日水曜日

WBC参加を表明

9月4日、選手会がWBCへの参加を表明しました。
そこで改めてWBCについて私の個人的な意見を書く事にします。

今回の件で、日本の国際感覚のなさが露呈したように思います。
日本代表を常設化して、WBCロゴを使わないことで利益は確保できそうです。
しかし、結局MLBは何も譲歩していない、日本の要求は何も通っていないではないか、という意見は多数出てくるかと思います。
そこで我々ファンはしっかりと事情を把握する必要があります。
WBC出場国は何もアメリカや日本のような富裕国だけではありません。
ドミニカやベネズエラといった国は野球が強くても経済的に豊かではありませんし、欧州などでは注目度もかなり低いでしょう。
となれば代表スポンサーを認めてしまえば、それらの国々はスポンサーがつかず出場すらできないということになりかねません。
そして得をするのは日本。
国際的には明らかに日本の主張は自分勝手なものでした。

しかし日本も慈善事業ではない以上、利益を得なくてはいけません。
そういう意味で今回別に財源を確保できたのは落としどころとして良かったと思います。

また、収益分配についても今後議論が再燃するでしょう。
日本のマスコミはただ66%と13%という数字を強調するだけでなく、もっと別の面もしっかり説明すべきです。
出場選手の半数がMLB所属選手で、主催国もMLBである以上、これは全く不平等だと思いません。
主催者としてMLBも負担をしているのですから。

WBCは今まだ成長段階にあります。
どんな大会でも最初から権威を持っていたわけではありません。
WBCもこれから数年、あるいは数十年かけて変化し、権威も生まれてくるでしょう。
問題点は多数ありますが、日本も国際野球の発展のためにと謳うのであれば、IBAFワールドカップに非協力的な態度をとった分、今度こそしっかり協力していくべきです。


何にしても、一ファンとしてWBC出場は歓迎します。
私はMLBファンなので、今大会は2倍楽しめそうです。

WBCに関連して思うところ

今回の騒動はやっと一段落つきました。
しかし、今回選手会の不参加を支持していた人たちはかなり多かったように思います。

そこで不思議なことが一つ。
不参加を支持してMLB、アメリカ批判をしていた人たちは、自分たちが片方の意見しか聞いていないことに何も疑問を抱かなかったのでしょうか?
選手会の主張が絶対的に正しいものだと信じて疑わなかったのでしょうか?

日本人は世界の中でも常識人である。
問題が起こったときは常に日本が正しい、結果的に負けたのならそれは圧力に屈したということだと考えてはいないだろうか。
少し極端な言い方かもしれませんが、そんなふうに考えている人が多いのではないかと感じました。

2012年7月24日火曜日

イチロー、ヤンキースへ

今朝日本人にとってはなかなか衝撃的なニュースが飛び込んできました。
なんとイチローが名門ヤンキースへトレードされることが決まったのです。
そのトレードの内容はこちら

Ichiro Suzuki ⇔ D.J.Mitchell + Danny Farquhar + 金銭

今季のイチローは契約最終年でトレードされる可能性は大いにあったのですが、今のイチローの成績では大した選手はとれないであろうことから結局最後までマリナーズにいるのではないかと思っていたので、少し意外ではありましたね。
交換相手になった Mitchell は今季メジャーデビューを果たした25歳の右腕です。
マイナーではそこそこの成績でやってきましたが、残念ながら投球内容があまり良くなく、将来性はそれほど高くないでしょう。
もう一人の Farquhar は2011年にメジャーデビューした25歳右腕ですが、こちらもややイマイチな投手です。
しかし今季の彼はAAで高い奪三振率を記録しており、もしかしたら化ける可能性もあるかもしれません。
今までマイナーでも先発経験がないのでこれからもリリーフとしてやっていくことになるでしょう。

ご覧のとおりやはり大した投手は獲得できなかったわけですが、外野手には割と面白そうな若手がいるマリナーズとしては、それでもイチローの放出はやむをえなかったのかもしれません。
なんだか今季のユーキリスのトレードとややだぶる感じですね。

今後イチローがヤンキースでどのように貢献していくのか興味深いところではありますが、今日の試合で早速8ば番ライトで出場していましたね。
気になるのはスウィッシャーがどうなるのかということで、守備を考えればレフトにコンバートということになるのでしょうか。
スウィッシャーは対マリナーズ戦では離脱しているようですが、彼が戻ってきたときにどういう陣容になるのか少し気になりますね。

どういう形になろうとイチローにはヤンキースの優勝に大きく貢献してもらいたいですね。
日本のファンもきっとワールドシリーズでのイチローの姿を楽しみにしていることでしょう。

2012年7月22日日曜日

WBC問題

先日NPB選手会がWBC不参加を表明したことで話題になっているWBC問題ですが、私はどちらが悪いとか、出るべきと出ないべきとも思いません。
まずWBCの現状について考えてみると

日本ではやたらと「アメリカが66%で日本は13%しかない」というところが強調されているように感じます。
そこだけピックアップしてみるとどう考えても不平等です。しかし問題はこれがアメリカと日本という国と国ではなく、MLBとNPBという組織と組織の構図であるというところにあります。
WBCに出場している選手の半数はMLB所属選手で、NPB所属選手はその10分の1に過ぎません。アメリカやドミニカ、ベネズエラといった国はもちろん、日本にもメジャーリーガーが何人も出場していました。
つまりMLBに66%配分されていることはそれほどおかしくないのです。アメリカ代表に66%がいっているわけではなく、むしろNPBの選手の方が多くギャラを受け取っているわけですから。

マスコミはここを話題にしていますが、実際のところNPB選手会が強く問題にしているのはスポンサー権などについての方です。
スポンサー権には大会スポンサーと代表スポンサーの二種類があり、大会スポンサーの方は文字通りWBCという大会自体に対するスポンサーなので主催者側であるMLBに行くのは問題ありません。
もう一つの代表スポンサーは国の代表につくスポンサーであり、これをMLBに吸い上げられるのがNPB選手会は納得がいかないわけです。
よく引き合いに出されるのがサッカーのW杯で、W杯(他のスポーツ)では代表スポンサーが認められているのだからWBCでは認めないのはおかしいということです。
しかし第3者機関であるFIFAが運営しているW杯とMLBが主催しているWBCとを同じに考えることはできません。
前述したように日本代表はあくまで日本人の代表であってNPB代表ではないわけです。イチローや松坂といったMLB選手も出場しており、勝利に貢献したいたことから、日本代表の価値=NPBの価値とするのは難しいです。
こちらはMLB側の主張で、「日本代表の価値にはMLB選手(イチローなど)なども貢献している」というわけです。

ここまで考えるとどちらの主張も間違っていないように思えます。
そもそも日本でよく言われる、「日本がMLBの金儲けにつきあう必要はない」という主張には少し疑問を感じます。
年間70億ドルを稼ぎ出すMLBがWBCでの利益1800万ドルのためにそこまで躍起になるでしょうか?
MLBにとっては商業的なメリットはほとんどない大会で、10年以上かけて野球の国際的な発展のためにこの大会を実現させたわけです。
実際に収益を欧州やオーストラリアリーグといった野球後進国の発展のために使うという名目を掲げています。
MLB選手を派遣するための保険金など(もちろん日本メジャーリーガーも含めて)を考えた場合、MLB側にお金が入らないと各球団にMLB選手を派遣させられません。
ドミニカやベネズエラのように野球が強くても貧しい国もあり、こういった国のためにもMLBは援助をしているわけですから、日本の主張は国際的な観点からすると自国の利益のために主催者ともめているように映ってしまうのが現状です。

今回の件に悪者は存在しません。
どちらも問題を抱えており、どちらも正義を主張するために折り合いがつかなくなっているだけです。
日本にいればMLB側が一方的に悪いという風になっていますが、こういった事情も踏まえて考えていただきたいです。

2012年6月1日金曜日

マイナーで活躍する若手有望株

現在マイナーで活躍している若手有望株を紹介します。

アンソニー・リゾー(CHC)
打率.354 出塁率.415 17本塁打 46打点 OPS1.128
AAAで圧倒的な数字を残しています。
昨年もAAAで大活躍していましたが、今季の成績はそれ以上と言っていいでしょう。
昨年はメジャー昇格も活躍することはできませんでした。
今季もいつか昇格するでしょうけど、CHCの本拠地はSDと違ってヒッターズパークですから、メジャーでも活躍する可能性は大いにあります。
ブランドン・ウッドのようにはならないで欲しいものです。

ザック・ウィーラー(NYM)
5勝2敗 防御率1.88 52.2回 被安打30 奪三振60 四球21 被本塁打1
今季はAAですが、NYMの将来を担う超有望株が順調に成長しています。
特に文句の付け所はありませんが、もう少し四球を減らしたいところです。
将来のエース候補という触れ込みの疑いなしです。

ニック・フランクリン(SEA)
打率.342 出塁率.406 2本塁打 19打点 OPS.945 7盗塁
SEA期待のSSが、AAで成長の跡を見せています。
昨年は打撃面でイマイチな成績に終わりましたが、今季はよく打っています。

ダニー・ハルツェン(SEA)
5勝3敗 防御率1.59 56.2回 被安打30 奪三振61 四球27 被本塁打2
こちらもAAでリーグ1位の防御率など活躍しています。
制球がいいと評価されていた割には四球が多いのは気になりますが、プロ初シーズンからこの活躍とは期待させてくれます。

タイワン・ウォーカー(SEA)
4勝1敗 防御率2.23 44.1回 被安打38 奪三振44 四球14 被本塁打1
ハルツェンがリーグ1位の防御率ならウォーカーは防御率リーグ3位です。
SEAファンにとっては、チームのエースになるであろうともくされている二人が順調に活躍してくれているのは朗報でしょう。
特にウォーカーはまだ19歳。
期待せずにはいられません。

トレバー・バウアー(ARI)
7勝1敗 防御率1.68 48.1回 被安打33 奪三振60 四球26 被本塁打1
こちらはAAでリーグ2位の防御率と、前評判通りの活躍を見せています。
全体3位のハルツェンと2位のバウアーが活躍しているのは流石当たり年と言われていただけあります。
フォームだけでなく奪三振が高いところまでリンスカムに似ていますが、ポテンシャルもサイ・ヤング賞級です。

ウィル・マイヤーズ(KC)
打率.343 出塁率.414 13本塁打 30打点 OPS1.146 4盗塁
昨年は不完全燃焼なシーズンを送ったマイヤーズが今季は大活躍しています。
パワーでも結果を出し、スーパースター候補は着実に階段を登っています。

ビリー・ハミルトン(CIN)
打率.319 出塁率.395 1本塁打 17打点 OPS.843 57盗塁
驚異のスピードスターが今季も走りまくっています。
昨季はマイナーで10年ぶりの100盗塁を達成しましたが、今季はここまで50試合で57盗塁とその勢いは衰えていません。
出塁能力も向上しその俊足を大いに活かしています。
彼がメジャーで活躍するようになれば、100盗塁が達成される日もそう遠くないかもしれません。

ニック・カステラノス(DET)
打率.409 出塁率.469 3本塁打 30打点 OPS.1.024 
DET期待の星が打率4割と打ちまくっています。
中距離打者でそれほどパワーがあるわけではありませんが、打撃技術は20歳と思えないレベルです。
いずれフィルダーかカブレラがDH専任になったときに、彼がDETのサードを守り彼らとともに主軸を担う日がくるでしょう。

ホゼ・フェルナンデス(MIA)
6勝0敗 防御率1.50 60.0回 被安打39 奪三振78 四球15 被本塁打1
キューバ出身の19歳が、期待通りの活躍を見せています。
パワーピッチャーでありながら制球が良く、今季は非常に内容がいいですね。
AAへの昇格も近いでしょう。

2012年4月30日月曜日

4月29日(現地時間)

LAD 2 - 0 WSH
W:Capuano (3-0) L:Gonzalez (2-1) SV:Jansen (2)

LADの先発投手は好調のC・カプアーノ、対するWSH先発も3試合連続で無失点に抑えていたG・ゴンザレスでした。
カプアーノは6.2回を無失点9奪三振の好投で6回に挙げた2点を守りました。
ゴンザレスも5四球と荒れながらも2失点に抑えましたが相変わらずWSH打線が打てませんでした。
昨日デビューしたばかりのハーパーはこの日もラインナップに名を連ね、3打数1安打1四球を記録しています。
どちらも投手がいいチームなだけにロースコアの展開になりました。


NYY 6 - 2 DET
W:Sabathia (3-0) L:Scherzer (1-3)

NYYの先発投手はエースのC・サバシア、DETはあまり調子のよくないM・シャーザー。
安定した投球をみせるサバシアに対してシャーザーは4.2回で7四球と大荒れ。
好調のジーターは今日も3打数2安打2四球と活躍してくれましたし、グランダーソンは2試合連続の本塁打と乗ってきました。


明日は
LAD(A・ハラング)対COL(J・ニカシオ)
NYY(黒田)対BAL(J・ハメル)
です。

2012年4月29日日曜日

ブライス・ハーパー メジャーデビュー

今日はついにWSHの超有望株ブライス・ハーパーがメジャーデビューを果たしました。
しかも先発投手はストラスバーグというNATSファンにとってはたまらないシチュエーションだったことでしょう。
��番レフトで先発したハーパーは3打数1安打1打点、7回にセンターオーバーのツーベースヒットを放ちメジャー初安打を記録すると、同点の9回には勝ち越しの犠牲フライで初打点を記録しました。
守備も無難にこなして今日はデビュー戦としては上出来だと言えるでしょう。

先発したストラスバーグも勝ち星こそつきませんでしたが、7回1失点9奪三振と素晴らしいピッチングを見せつけました。
今季のストラスバーグは本当に凄いですね。
負けはしたもののWSHの将来を見た試合でした。

ドジャース ヤンキース

私は実はLADとNYYのファンなのです。
ですからもしこのチームのファンの方がいたら是非教えてください。
好きなチームについて語りましょう!
NYYは微妙ですがLADは調子がいいので嬉しい限りです。

ところでケンプは凄いことになっていますね。
今日も延長でここでホームラン打ったらサヨナラだとか考えていたら本当に打ってしまいました。
今季こそMVP獲得を祈っています。

2012年4月14日土曜日

アレックス・ロドリゲス

アレックス・ロドリゲスがケン・グリフィー・Jr.に並ぶ630号本塁打を放ちました。
これで歴代5位タイとなりました。
上位4人は660本のウィリー・メイズ、714本のベイブ・ルース、755本のハンク・アーロン、762本のバリー・ボンズです。
630本は偉大な記録ではありますが、薬物使用者であるA・ロッドのこの記録が過剰に賞賛されることはないでしょう。
ファンとしては残念ですが、これは仕方のないことですから今後は言葉ではなくプレーで魅せて欲しいですね。
今季はあまり順調なスタートを切ったとは言えないNYYですが、本拠地開幕戦で完封勝利に勢いづいてこれから調子を上げていって欲しいです。
黒田も8回を無失点と好投してくれましたし、NYYにはマリアノ・リベラのラストシーズンに華を添えてやって欲しいですね。

2012年4月12日木曜日

大型契約

今年もいくつか長期大型契約が成立しました。

ジョーイ・ボットー(CIN)
10年225Mドル、ノートレード条項付きの超大型契約を結びました。
2014年12M 2015年14M 2016年20M 2017年22M 2018~23年25M 
2024年は最低でも20Mドルのクラブオプションで7Mドルのバイアウトです。
これほどの大型契約になると大きなリスクは付きものですが、彼ほどの打者を保有しようとするとこれだけ払わなくてはならないのは致し方ないでしょう。
ボットーは現在28歳ですから、それほど悪い契約でもないのかなと思います。

ブランドン・フィリップス(CIN)
��年72.5Mドルの大型契約を結びました。
これでボットーとともに今後数年間CINの打線を支えていくことが決まりました。
走攻守で活躍できる選手ですし、今年30歳になることを考えても妥当な契約でしょう。

イアン・キンズラー(TEX)
��年75Mドルで契約合意しました。
走攻守すべてで二塁手としてはMLBトップクラスで、今年30歳になりますが妥当な契約でしょう。
昨季並みの活躍を見せてくれればお釣りがきますが、150試合以上に出場したのが昨年のみなので故障は心配です。

マット・ケイン(SF)
��年110Mドルで契約延長に合意しました。
2013~2017年20M 2018年は21Mドルのクラブオプションで7.5Mドルのバイアウトです。
思ったより高額ですが、彼の圧倒的な丈夫さを考えると悪くないのかも・・・

デレク・ホランド(TEX)
��年28.5Mドルで契約延長に合意しました。
ポストウィルソンとして期待されていますが、昨季後半に見せた活躍を今季も見せて欲しいものです。

2012年3月4日日曜日

カンザスシティ・ロイヤルズ

このチームはほとんど全員が注目選手といってもいいと思います。
昨季はMLB屈指の充実度を誇るマイナー組織から次々と有望株がデビューして活躍しました。
今季予想される布陣はなんと全員が20代で、平均年齢は25歳に満たないという非常に若いチームです。
その中でも特に注目なのが、おそらくこの先オールスターの常連になるであろうエリック・ホズマーとマイク・マースタカスです。
ホズマーは昨季安定した活躍で新人王候補にもなり、ムースタカスは昇格して間もなくは適応に苦しみましたが9月にはOPS.960と対応してきました。
この二人が今季どれだけの活躍を見せるかは今季だけでなくチームの未来もかかっています。
それに加えて注目しなくてはならないのはアレックス・ゴードンでしょう。
有望株として大いに期待されてきた彼が崖っぷちに立たされた昨季ついに開花しました。
果たして昨季の活躍はフロックだったのか?それともついにその実力が花開いたのか?それは今季わかります。
野手では特にこの3人には注目です。

野手は有望株がメジャーデビューしてその実力を発揮していますが、うまくいっていないのが投手です。
全体1位指名投手のルーク・ホッチバーはエースと呼ぶには程遠い成績ですし、昨季中の昇格が予想されていたマイク・モンゴメリーは3Aでつまづくなど、期待通りにはいきませんでした。
ですがアーロン・クロウがリリーフで活躍してASに選ばれたり、グレッグ・ホランドが防御率1.80の活躍をしたりとポジティブな面もありました。
そんな投手陣で今季最も心配なのはホアキム・ソリアの出来でしょう。
近年リーグ最高のクローザーという地位を確率しつつあった彼が昨季は不振に陥りました。
気になるのは奪三振率が低下していることですが、果たして今季どうなるのか。
彼がもしダメでもブロクストン、ホランドといったクローザー候補はいますが、先発投手がイマイチなのでブルペンの層を厚くするためにもソリアには頑張ってもらいたいところです。

今年のASはカウフマン・スタジアムで開かれます。
外野には噴水があったり、景観が美しいことで知られているこのスタジアムは私も大好きです。
ここへKCから何人のプレイヤーが送り込まれることになるのか、楽しみにしたいと思います。

2012年2月28日火曜日

デトロイト・タイガース

”プリンス・フィルダー”
��年2億1400万ドルと超大型契約で加入しましたが、DETの二年連続地区優勝のためには彼の活躍が不可欠なのは言うまでもないでしょう。
前の3番にリーグ屈指の右打者を置いて4番を打つことは今までとは変わらず、問題は新天地にうまく適応できるかどうかということだけでしょう。
ノルマとしては、少なくとも昨季並みの数字は出さないといけません。
願わくばマーク・マグワイア以来二人目となる両リーグ50本塁打を達成してほしいところです。
『FANGRAPHS』のビル・ジェームズの予想では今季の成績は
153試合 打率.285 38本塁打 109打点 出塁率.404 OPS.956
となっていますが、3年連続で161試合以上に出場している彼が153試合に留まるという予想は少し解せません。

”デルモン・ヤング”
昨季DETに移籍してきてからは大活躍した印象がありますね。
カブレラ、フィルダーの後を打つであろうヤングがどれだけ打てるかは重要になってくるでしょうし、守備も改善したいところです。
しかし最も改善すべきは出塁率の低さで、打率の割に出塁率がよくありません。
プレースタイルといってしまえばそれまでなんでしょうが、流石にもう少しボールをみないといけません。
『FANGRAPHS』のビル・ジェームズの予想では今季の成績は
125試合 打率.287 13本塁打 66打点 出塁率.325 OPS.772
となんだか厳しめです。

”オースティン・ジャクソン”
せっかく3,4番にいい打者がいても、前を打つ打者が出塁できなければ意味がありません。
今季も1番を打つであろうジャクソンは守備は超一流で文句なしのレベルですが、打撃の粗さは要改善です。
オフはフォーム改造に取り組んだようなのでその結果に期待したいところで、選球眼がどれだけレベルアップするのか注目したいと思います。
DETに欠けている機動力で効果を発揮できる選手なので、出塁率を上げて走塁でも大きく貢献できるようにならなくてはいけないでしょう。
『FANGRAPHS』のビル・ジェームズの予想では今季の成績は
154試合 打率.270 9本塁打 58打点 出塁率.335 OPS.725
となっています。

”マックス・シャーザー”
昨季はバーランダーに次ぐ二番手としてブレイクを期待されたものの、なんともイマイチな結果に終わってしまいました。
今季はフィスターに次ぐ三番手という立ち位置になりますが、彼が三本柱の一角として活躍できるかどうかはチームがプレーオフに進んだ時に非常に重要になってきます。
一昨年並みの水準を期待したいところです。
『FANGRAPHS』のビル・ジェームズの予想では今季の成績は
12勝9敗 防御率3.66 192.0回 188三振 60四球 WHIP1.24
このくらいやってくれるといいんですが。

2012年2月14日火曜日

クリーブランド・インディアンス

”アズドゥルバル・カブレラ”
昨季途中まで優勝争いに絡むなど、意外な快進撃を見せたCLEを引っ張ったのがカブレラのバットでした。
それまで6本が最高だった本塁打数は一気に25本まで増え、キャリアハイの92打点を叩き出すなど飛躍のシーズンとなりました。
しかし後半戦は調子を落とし、スタミナ不足を露呈させました。
長打力の面では素晴らしい出来でしたが、今後は出塁率も上げていくことが課題になります。
守備面ではハイライトになるような派手なプレーは多いものの、DRSは二年連続でマイナス数値と質の高いプレーではありませんでした。
昨季のブレイクはフロックでなかったということを証明するための重要なシーズンになりそうです。
『FANGRAPHS』のビル・ジェームズの予想では今季の成績は
143試合 打率.279 16本塁打 75打点 出塁率.342 OPS.778 盗塁15
とまずまずのものになっています。

”カルロス・サンタナ”
昨季は打率は低いながらも27本塁打という捕手としては十分すぎるほどの長打力があることを見せてくれました。
三振は多いものの出塁率は高く、打撃面ではこれから順調に成長してくれることを祈るばかりです。
昨季は右打席と左打席で極端な差があったのは気になりますが、そこは今季を見てみないとどうなのかわかりませんね。
今後の彼に関して非常に気になるのは起用法です。
今のところ打てる捕手というのがウリのサンタナですが、一塁を守るラポータがあまり芳しくないせいもあり、昨季は一塁手としてプレーする機会も多くありました。
今季は昨季好調だったコッチマンが加入しましたが、昨季はかなり運に恵まれた部分もある上に長打はあまり期待できませんから、場合によっては今季もサンタナが一塁に入るケースが多くなるかもしれません。
私としてはこのまま捕手として成長していって欲しいとは思いますが・・・
25歳のサンタナと26歳のカブレラは今後のCLEを担う存在ですから、今季も注目を浴びることでしょう。
『FANGRAPHS』のビル・ジェームズの予想では今季の成績は
155試合 打率.262 25本塁打 103打点 出塁率.360 OPS.817
なかなかの好成績ですが、やはり捕手以外での出場も多いと見込まれているようですね。

”ウバルド・ヒメネス”
昨季途中に有望株を多数犠牲にしてエース候補として獲得されたヒメネスですが、クアーズ・フィールドから移籍してきて成績が良くなるかと思いきや逆に悪くなってしまいました。
球速も3マイル近く落ちてしまい、昨季の不振は一体なんだったのかと多くの人々が今季に注目しています。
ただの勤続疲労、または小さな故障だったと信じたいところですが。
このチームでヒメネスが持つ役割というのは非常に重要です。
同地区にはDETとうい頭一つ抜け出したチームがありますが、投手陣の安定感はそれほどのものではありません。
彼の活躍次第では、地区優勝争いに絡んでファンを再び喜ばせることも不可能ではないでしょう。
『FANGRAPHS』のビル・ジェームズの予想では今季の成績は
11勝10敗 防御率3.56 192.0回 173三振 79四球 WHIP1.31
とやや微妙なものになっています。

2012年2月13日月曜日

現在最強のスイッチヒッターは誰か

先日は最強の左打者を探しましたが、今回はスイッチヒッターで探してみたいと思います。

まずは数を絞るために昨年3割、あるいは30本塁打、もしくはOPS.850以上だった選手をピックアップします。
候補は以下の通りです。

ホゼ・レイエス(MIA):四球をあまり選ばず、出塁率は低い。20本塁打を超えたことがない。近年は怪我がち。

ビクター・マルチネス(DET):3割を超える高打率も近年は四球率があまり良くない。20本塁打前後が期待できる。

メルキー・カブレラ(SF):あまり四球を選ばず、20本塁打を超えたことがない。

ランス・バークマン(STL):今でも30本塁打前後を放つ長打力に加え、選球眼も良く打率もそれなりに期待できる。

カルロス・ベルトラン(STL):今でも20本塁打を打つことができ、選球眼もいい。近年は怪我がち。

マーク・テシェイラ(NYY):ここ2年間は打率が低迷気味も、四球をよく選ぶことができる。8年連続30本100打点と継続性も高い。

上記の理由から、長打力と耐久性を重視してランス・バークマンとマーク・テシェイラに絞りました。
この二人の特徴を比較します。

”ランス・バークマン”
2010年は不振に陥ったものの、それ以外の年では安定して成績をのこしている。
毎年四球率は15%前後で通算出塁率は.409。
毎年安定しているものの、高い次元ではあるが成績は前後している。
昨季はWS制覇の大きな原動力となった。
右打席ではあまり好成績を出せておらず、左打席とで大きな差がある(OPSにして約2ポイント以上)。
通算OPS.954

”マーク・テシェイラ”
2009年のNYY移籍初年度はチームのWS制覇に大きく貢献したものの、ここ2年は打率が下降している。
よく四球を選ぶが四球率が15%を超えたことがなく、通算出塁率は.373でバークマンとは大きな差がある。
毎年高い次元で安定した成績を残しており、8年連続30本100打点。
近年打率が下降しているのはBABIPが低かった影響が大きく、実力が落ちたとは言えない。
近年は左打席であまり芳しい結果を残せていない(バークマンほどではない)。
通算OPS.904

どちらかを選ぶのは非常に難しいです。
打率、本塁打、OPSなどを見ていけばバークマンの方が優れていますが、耐久性を考えるとテシェイラが優れています。
しかしやはりスイッチヒッターの最強を選ぶからには両打席ともに安定した成績を残していなくてはならないでしょう。
なので私は単純に打者としてならバークマンの方が優れていると言えますが、スイチヒッターとしてならテシェイラに軍配があがると思います。

2012年1月31日火曜日

シカゴ・ホワイトソックス

CWSの注目選手を紹介します。

”クリス・セール”
ドラフトされたその年にメジャーデビューした逸材で、初のフルシーズンだった昨季は防御率2.79とまずまずの成績を残しました。
先発転向の考えられていますが、ソーントンが昨季クローザーを全うできなかったことを考えればセールがクローザーに据えられる可能性もあります。
やはり課題は制球力で、10.00を超える奪三振率を維持したまま四球率は改善しなくてはなりません。
これが改善されればベンタースに次ぐMLB最高クラスのリリーフ左腕になってもおかしくないでしょう。
『FANGRAPHS』のビル・ジェームズの予想では今季の成績は
��勝3敗 防御率2.83 70.0回 87三振 28四球 WHIP1.16
と今季とあまり変わり映えしないようです。

”アダム・ダン”
昨季期待を裏切った選手は数多くいますが、彼ほどガッカリさせてくれた選手は他にいません。
安定した長打力、選球眼に加えて本拠地が本塁打の出やすいセルラー・フィールドになったことで本塁打王候補になっていましたが、蓋を開けてみれば打率.159、本塁打11と大不調でした。
昨季これほど不調に陥った原因がイマイチわからず、果たしてリーグが変わっただけでここまで落ちるものなのか不思議です。
BABIPが.240とかなり低かったことも原因の一端なのでしょうが、長打の急激な減少はあまりにも不可解です。
せめてもの救いは四球率は高かったところでしょうか。
果たして彼は復活できるのか?
今季は彼にとって非常に重要なシーズンになりそうです。
『FANGRAPHS』のビル・ジェームズの予想では今季の成績は
116試合 打率.220 20本塁打 55打点 出塁率.292 OSP.798 
とやはり低調な成績が予想されています。

”ジョン・ダンクス”
エースと呼べる投手がいないこのチームから、バーリーという安定感のある投手がいなくなったことで先発投手陣は安定感をなくしてしまいました。
そこで安定感ある投手へと成長することが期待されるのが新たに契約を延長したダンクスです。
彼はまだ26歳ですし、3年連続防御率3点台などの実績もあります。
昨季はあまり良くありませんでしたが、そろそろ一皮むけてもいいころです。
奪三振力をみる限りエースになるタイプではありませんが、バーリーのような投手にはなれそうです。
今季のノルマは200イニングと防御率3点台というところでしょうか。
『FANGRAPHS』のビル・ジェームズの予想では今季の成績は
9勝11敗 防御率3.85 180.0回 143三振 54四球 WHIP1.29
となっています。

2012年1月30日月曜日

若手ブレイク候補

今季活躍しそうなメジャーキャリア二年未満で且つ24歳以下の選手を探してみます。

マット・ムーア(TB)
昨季終盤に昇格し、素晴らしいピッチングを見せました。
プレーオフでも登板したことが大きな経験になったと思います。
現在の若手先発投手の中で最も奪三振を期待できる投手です。

マイケル・ピネダ(NYY)
このオフにNYYにトレードされましたが、投手にとってはあまりありがたくないヤンキー・スタジアムでどれだけ活躍できるか。
NYYという最高レベルのネームバリューを持ったチームで活躍すれば、一気にスターダムを駆け上がる可能性があります。
このまま先発としてやっていくにはやや球種が少ないのが不安材料です。

ブレット・ロウリー(TOR)
長打力を持った三塁手がやや少ない今、ムースタカスとともに最も将来に期待できる選手です。
TORの将来を担う選手でしょう。

クリス・セール(CWS)
今季はクローザーもありえるので、一気に知名度が上がる可能性があります。
左腕のリリーフでは最も期待できる若手です。
先発転向なども考えられているようですが。

ロニー・チゼンホール(CLE)
カルロス・サンタナとともにCLEの将来を担う若手です。
今季はメジャーに適応して20本塁打を打てれば合格点でしょう。

マイク・ムースタカス(KC)
既に結果を残したホズマーと違い、メジャー適応にはやや時間がかかりました。
ですが昨季後半を見るに適応には成功したと考えていいでしょう。
今季は本格的にブレイクの年になりそうです。

ジャロッド・パーカー(OAK)
このオフにトレードされてきた元ARIマイナー最高の投手。
昨年はメジャーも経験し、今季はローテーションの一角として活躍してくれるでしょう。

ヘスス・モンテロ(SEA)
SEAにとっては彼はただの若手ではなく、将来を担う選手です。
ピッチャーズパークのSEAでは苦戦するでしょうが、そのポテンシャルを考えれば活躍は必至です。

ドリュー・ポメランツ(COL)
COLの投手にとって非常に過酷な環境に適応できるかどうかです。
ポテンシャルは素晴らしいので適応できればCOLの左腕のエースになれるでしょう。

ヨンダー・アロンゾ(SD)
彼にとっては不運なことに、新天地は打者にとっては最悪なSDになってしまいました。
昨年はアウェイでも素晴らしい成績を残したので、今季はペトコ・パーク以外では活躍できるのではないでしょうか。


本来ならマイク・トラウトもいれるべきだったのでしょうが、LAAではまだ満足な出場機会は得られないでしょう。
ボージャス、ウェルズの休養日に入る程度になると思います。
有望な若手を探していくと、やはりKCが目立ちます。
今季の野手の陣容を見てみると、なんと全員が20代です。
しかも最も年齢が高いのが28歳のゴードンで、内野に至っては25歳が最高です。
今季はチームの成績は度外視で若手の成長に賭けるシーズンになりそうで、とても楽しみです。

2012年1月17日火曜日

現在最強の左打者は誰か

プリンス・フィルダーの契約が未だにきまらず、MLBファンはやきもきしていることでしょう。
フィルダーと言えば現役最強の左打者の候補にも挙げられますが、現在最も優秀な左打者を考察してみたいと思います。

まず候補としてカーティス・グランダーソン、ジョシュ・ハミルトン、エイドリアン・ゴンザレス、ライアン・ハワード、カルロス・ゴンザレス、ジャコビー・エルズベリー、プリンス・フィルダー、ジョーイ・ボットー、ロビンソン・カノーを挙げておきます。
さらに私はこの中からA・ゴンザレス、P・フィルダー、J・ボットーの三人に絞り込みました。

他の打者を外した理由は以下の通りです。

C・グランダーソン:今季は本塁打増加したものの確実性(打率、三振)で劣る

J・ハミルトン:怪我さえなければ素晴らしい成績を残すものの左投手とデーゲームに弱い

R・ハワード:パワーと打点を稼ぐ能力は随一だが確実性で劣る

C・ゴンザレス:ヒッターズパークの恩恵をモロに受けておりアウェイでは並の打者

J・エルズベリー:今季は躍進したがフロックの可能性を捨てきれない

R・カノー:打率が高く本塁打も多いが四球が少なく出塁率は高くない

残った三選手を詳しく考察します。

プリンス・フィルダー
現役では一二を争うパワーの持ち主。
打率3割を超えたことはないものの、キャリア通算.288とそれほど低打率でもなく、MILのような強力打線にあってもかなり警戒されて四球数は3年連続で100を超えており、出塁率も通算.390とかなりハイレベル。
大きな怪我はなく毎年ほとんどの試合に出場している。
年によって差はあるものの左打者には強くない。
通算OPS.929

エイドリアン・ゴンザレス
打者にとっては最悪なペトコパークでプレイしてきたにも関わらず、40本塁打や打率3割も経験したことのある好打者。
BOSに移籍した今季は本塁打こそ30本に届かなかったものの打率.338を記録し、OPSも.950越え。
SDでは警戒を一身に受けていたものの四球数が100を超えたのは一度だけ。
通算出塁率.375もフィルダーにはかなり劣る。
フィルダー同様大きなケガはなく毎年ほぼ全試合に出る。
ここ二年は左投手を苦手としていない。
通算OPS.889

ジョーイ・ボットー
昨年のナ・リーグMVP。
通算打率.313、通算出塁率.405と非の打ち所のない成績。
本塁打も30本前後が見込める。
今季は161試合に出場したものの、他の年を比べると上記2名には耐久性で劣る。
昨年は対左と対右で打率に大きな差があったものの、キャリアを通じてみれば左投手を全く苦手にしておらず、むしろ得意といってもよく対左では上記2名を大きく上回る。
ナ・リーグでも屈指のヒッターズパークを本拠地に持つにも関わらず、なぜか毎年アウェイの方が好成績を残す不思議な打者。
はっきり言って弱点と言える弱点がなく、現役の左打者の中では最も完成された存在。
本塁打はフィルダーほどは打っていないもののOPSは非常に優れており、通算OPS.955。


以上から現在最強の左打者はジョーイ・ボットーだと思われます。
MVPを獲得したことがあるにも関わらず地味な印象が拭えない選手ではありますが、彼がFAになる2013年オフは争奪戦になることでしょう。

2012年1月15日日曜日

ストーブリーグ

黒田投手の移籍先がついに決まりましたね。
その移籍先はなんとNYY。
優勝争いができるチームを希望していた黒田と、プレーオフの試合を任せられる安定感のある投手を求めていたNYYの思惑が合致した形になりました。
黒田は1年1000万ドルなので若手が育つまでの一年間のつなぎでしょう。
これで今までのような無援護に悩まされることはなさそうですが、本拠地が打者有利(特にホームランが出やすい)で打撃の強いチームが多い東地区のNYYですから勝敗以外のスタッツは落ちる可能性が高いです。
ビル・ジェームズの予想では
11勝11敗 防御率3.57 204.0回 145奪三振 49四球 被本塁打23 WHIP1.22
となっていますが、これはLAD残留を想定した予想です。
なので私は
16勝9敗 防御率3.85 204.0回 150奪三振 52四球 被本塁打25 WHIP1.25
程度になると予想します。
安定感のある先発投手の不足に悩んでいたNYYにとってはいい補強になりましたね。

他にもNYY⇔SEAでビッグトレードが行われました。
NYYはヘスス・モンテロとヘクター・ノエシを放出し、SEAからマイケル・ピネダとホゼ・カンポスを獲得しました。
NYYは将来性もあり即戦力のあるピネダを獲得し、SEAは打撃力の高いモンテロを獲得するというwin-winのトレードになりそうです。
しかしピネダの影に隠れてあまり注目されていませんがカンポスもかなりのポテンシャルの持ち主です。
19歳ですが球威があり奪三振力も高く、フェリックス級の投手に育つ可能性もあります。
モンテロがいなくなってもサンチェスという有望株がいますし、キャッシュマンGMの若手有望株をプロテクトする方針は功を奏してきているようです。
来季以降もNYYは楽しみです。

2012年1月10日火曜日

日本人選手の挑戦

今年も日本人選手が海を渡りMLBに挑戦します。
現時点で移籍が決定したのは3人です。
残念ながら中島は破談してしまい、青木とダルビッシュは交渉中です。
そこで既に決定した3選手の来季がどうなるのか予想してみます。

・岩隈久志”SEA 1年150万ドル 出来高340万ドル”
岩隈は昨年ポスティングによりOAKと交渉しましたが破談してしまいました。
当時OAKが提示した条件よりだいぶグレードが下がってしまいましたが、最初はこれくらいの方が本人もやりやすいのではないでしょうか。

MLBでの成功を握るカギは”耐久性”と”スプリッターの制球”の二つになるでしょう。
耐久性は当然ながら中4日でのローテーションに耐えられるかというところですが、今までの故障歴から考えるにおそらくフルシーズン先発ローテーションを守りきるのは難しいと思われます。
しかし彼の”無理をしない”という信条は日本よりもむしろMLBのほうがあっているのではないでしょうか
後者は非常に重要な要素になります。
彼が最も評価されているのがこの低めにコントロールされたスプリッターです。
そもそもMLBでは使い手の少ないスプリッターをどこまで磨くことができるか。
黒田もこの球種を駆使して活躍しています。

SEAは打線の援護がほとんど見込めず、勝敗はあまりよくないものになるかもしれませんが、幸運にも本拠地はリーグ屈指のピッチャーズパークです。
うまくやれば内容はそれなりのものになるのではないでしょうか。
��勝10敗 防御率3.70 投球回150 奪三振138 四球40
と予想します。

・和田毅”BAL 2年815万ドル”
激戦区であるア・リーグ東地区にはいってしまったのは不運ですが、年俸も適正ですしあまり過度なプレッシャーも受けることがないのでなかなかいいのではないでしょうか。

アメリカでは日本のジェイミー・モイヤーという報道もあった和田ですが、制球力が鍵を握りそうです。
独特のフォームで打者のタイミングをはずし、抜群の制球力で翻弄する。
これが出来ればMLBでも活躍できるでしょう。
しかし球質の軽さは不安要素です。
特に同地区にNYY、BOSという驚異的な打線を持つチームがあることもあり、被本塁打はかなり多くなりそうです。
フォームが独特でMLBでは通用しやすいのではないかという声もあがっていますが、先発だと慣れられてフォームのアドバンテージはあまり見込めないでしょう。
上原のようにリリーフ転向になる可能性も低くはありません。
和田にとっては幸運なことに、BALは先発ローテーションが確定しておらず、ガスリー以外の若手投手たちとの競争になります。
しかし年齢ではアドバンテージがなく、同程度の実力だった場合は若手が優先されてしまうのも確かです。
被本塁打を恐るあまり四球が多くならないこと祈ります。
��勝12敗 防御率4.20 投球回140 奪三振120 四球50

・川崎宗則”SEA マイナー契約”
彼はイチローとプレーしたいという夢を叶えるために渡米します。
その夢を叶えるために貪欲になれるなら、メジャー昇格へのモチベーションとしては問題ないのではないでしょうか。
しかし川崎には酷なことですが、彼がSEAのレギュラーを奪い取るところは想像できません。
守備範囲は広くなく肩も弱いという時点でショートとサードは期待できず、セカンドは初のフルシーズンを迎える期待の星アックリーがいます。
川崎は俊足ではありますが打撃に関しては特筆すべきものはなく、早打ちでMLBでは好まれないタイプです。
年齢も30歳と将来の期待しての起用もないでしょうし、残念ですがメジャー昇格してもレギュラーは無さそうです。
唯一のいきる道は”足を活かす”です。
20試合 打率.220 本塁打0 打点5 盗塁8 
と予想します。
この予想をいい意味で裏切ってくれれば日本人としては嬉しいところですが。