2012年2月28日火曜日

デトロイト・タイガース

”プリンス・フィルダー”
��年2億1400万ドルと超大型契約で加入しましたが、DETの二年連続地区優勝のためには彼の活躍が不可欠なのは言うまでもないでしょう。
前の3番にリーグ屈指の右打者を置いて4番を打つことは今までとは変わらず、問題は新天地にうまく適応できるかどうかということだけでしょう。
ノルマとしては、少なくとも昨季並みの数字は出さないといけません。
願わくばマーク・マグワイア以来二人目となる両リーグ50本塁打を達成してほしいところです。
『FANGRAPHS』のビル・ジェームズの予想では今季の成績は
153試合 打率.285 38本塁打 109打点 出塁率.404 OPS.956
となっていますが、3年連続で161試合以上に出場している彼が153試合に留まるという予想は少し解せません。

”デルモン・ヤング”
昨季DETに移籍してきてからは大活躍した印象がありますね。
カブレラ、フィルダーの後を打つであろうヤングがどれだけ打てるかは重要になってくるでしょうし、守備も改善したいところです。
しかし最も改善すべきは出塁率の低さで、打率の割に出塁率がよくありません。
プレースタイルといってしまえばそれまでなんでしょうが、流石にもう少しボールをみないといけません。
『FANGRAPHS』のビル・ジェームズの予想では今季の成績は
125試合 打率.287 13本塁打 66打点 出塁率.325 OPS.772
となんだか厳しめです。

”オースティン・ジャクソン”
せっかく3,4番にいい打者がいても、前を打つ打者が出塁できなければ意味がありません。
今季も1番を打つであろうジャクソンは守備は超一流で文句なしのレベルですが、打撃の粗さは要改善です。
オフはフォーム改造に取り組んだようなのでその結果に期待したいところで、選球眼がどれだけレベルアップするのか注目したいと思います。
DETに欠けている機動力で効果を発揮できる選手なので、出塁率を上げて走塁でも大きく貢献できるようにならなくてはいけないでしょう。
『FANGRAPHS』のビル・ジェームズの予想では今季の成績は
154試合 打率.270 9本塁打 58打点 出塁率.335 OPS.725
となっています。

”マックス・シャーザー”
昨季はバーランダーに次ぐ二番手としてブレイクを期待されたものの、なんともイマイチな結果に終わってしまいました。
今季はフィスターに次ぐ三番手という立ち位置になりますが、彼が三本柱の一角として活躍できるかどうかはチームがプレーオフに進んだ時に非常に重要になってきます。
一昨年並みの水準を期待したいところです。
『FANGRAPHS』のビル・ジェームズの予想では今季の成績は
12勝9敗 防御率3.66 192.0回 188三振 60四球 WHIP1.24
このくらいやってくれるといいんですが。

2012年2月14日火曜日

クリーブランド・インディアンス

”アズドゥルバル・カブレラ”
昨季途中まで優勝争いに絡むなど、意外な快進撃を見せたCLEを引っ張ったのがカブレラのバットでした。
それまで6本が最高だった本塁打数は一気に25本まで増え、キャリアハイの92打点を叩き出すなど飛躍のシーズンとなりました。
しかし後半戦は調子を落とし、スタミナ不足を露呈させました。
長打力の面では素晴らしい出来でしたが、今後は出塁率も上げていくことが課題になります。
守備面ではハイライトになるような派手なプレーは多いものの、DRSは二年連続でマイナス数値と質の高いプレーではありませんでした。
昨季のブレイクはフロックでなかったということを証明するための重要なシーズンになりそうです。
『FANGRAPHS』のビル・ジェームズの予想では今季の成績は
143試合 打率.279 16本塁打 75打点 出塁率.342 OPS.778 盗塁15
とまずまずのものになっています。

”カルロス・サンタナ”
昨季は打率は低いながらも27本塁打という捕手としては十分すぎるほどの長打力があることを見せてくれました。
三振は多いものの出塁率は高く、打撃面ではこれから順調に成長してくれることを祈るばかりです。
昨季は右打席と左打席で極端な差があったのは気になりますが、そこは今季を見てみないとどうなのかわかりませんね。
今後の彼に関して非常に気になるのは起用法です。
今のところ打てる捕手というのがウリのサンタナですが、一塁を守るラポータがあまり芳しくないせいもあり、昨季は一塁手としてプレーする機会も多くありました。
今季は昨季好調だったコッチマンが加入しましたが、昨季はかなり運に恵まれた部分もある上に長打はあまり期待できませんから、場合によっては今季もサンタナが一塁に入るケースが多くなるかもしれません。
私としてはこのまま捕手として成長していって欲しいとは思いますが・・・
25歳のサンタナと26歳のカブレラは今後のCLEを担う存在ですから、今季も注目を浴びることでしょう。
『FANGRAPHS』のビル・ジェームズの予想では今季の成績は
155試合 打率.262 25本塁打 103打点 出塁率.360 OPS.817
なかなかの好成績ですが、やはり捕手以外での出場も多いと見込まれているようですね。

”ウバルド・ヒメネス”
昨季途中に有望株を多数犠牲にしてエース候補として獲得されたヒメネスですが、クアーズ・フィールドから移籍してきて成績が良くなるかと思いきや逆に悪くなってしまいました。
球速も3マイル近く落ちてしまい、昨季の不振は一体なんだったのかと多くの人々が今季に注目しています。
ただの勤続疲労、または小さな故障だったと信じたいところですが。
このチームでヒメネスが持つ役割というのは非常に重要です。
同地区にはDETとうい頭一つ抜け出したチームがありますが、投手陣の安定感はそれほどのものではありません。
彼の活躍次第では、地区優勝争いに絡んでファンを再び喜ばせることも不可能ではないでしょう。
『FANGRAPHS』のビル・ジェームズの予想では今季の成績は
11勝10敗 防御率3.56 192.0回 173三振 79四球 WHIP1.31
とやや微妙なものになっています。

2012年2月13日月曜日

現在最強のスイッチヒッターは誰か

先日は最強の左打者を探しましたが、今回はスイッチヒッターで探してみたいと思います。

まずは数を絞るために昨年3割、あるいは30本塁打、もしくはOPS.850以上だった選手をピックアップします。
候補は以下の通りです。

ホゼ・レイエス(MIA):四球をあまり選ばず、出塁率は低い。20本塁打を超えたことがない。近年は怪我がち。

ビクター・マルチネス(DET):3割を超える高打率も近年は四球率があまり良くない。20本塁打前後が期待できる。

メルキー・カブレラ(SF):あまり四球を選ばず、20本塁打を超えたことがない。

ランス・バークマン(STL):今でも30本塁打前後を放つ長打力に加え、選球眼も良く打率もそれなりに期待できる。

カルロス・ベルトラン(STL):今でも20本塁打を打つことができ、選球眼もいい。近年は怪我がち。

マーク・テシェイラ(NYY):ここ2年間は打率が低迷気味も、四球をよく選ぶことができる。8年連続30本100打点と継続性も高い。

上記の理由から、長打力と耐久性を重視してランス・バークマンとマーク・テシェイラに絞りました。
この二人の特徴を比較します。

”ランス・バークマン”
2010年は不振に陥ったものの、それ以外の年では安定して成績をのこしている。
毎年四球率は15%前後で通算出塁率は.409。
毎年安定しているものの、高い次元ではあるが成績は前後している。
昨季はWS制覇の大きな原動力となった。
右打席ではあまり好成績を出せておらず、左打席とで大きな差がある(OPSにして約2ポイント以上)。
通算OPS.954

”マーク・テシェイラ”
2009年のNYY移籍初年度はチームのWS制覇に大きく貢献したものの、ここ2年は打率が下降している。
よく四球を選ぶが四球率が15%を超えたことがなく、通算出塁率は.373でバークマンとは大きな差がある。
毎年高い次元で安定した成績を残しており、8年連続30本100打点。
近年打率が下降しているのはBABIPが低かった影響が大きく、実力が落ちたとは言えない。
近年は左打席であまり芳しい結果を残せていない(バークマンほどではない)。
通算OPS.904

どちらかを選ぶのは非常に難しいです。
打率、本塁打、OPSなどを見ていけばバークマンの方が優れていますが、耐久性を考えるとテシェイラが優れています。
しかしやはりスイッチヒッターの最強を選ぶからには両打席ともに安定した成績を残していなくてはならないでしょう。
なので私は単純に打者としてならバークマンの方が優れていると言えますが、スイチヒッターとしてならテシェイラに軍配があがると思います。