2012年2月13日月曜日

現在最強のスイッチヒッターは誰か

先日は最強の左打者を探しましたが、今回はスイッチヒッターで探してみたいと思います。

まずは数を絞るために昨年3割、あるいは30本塁打、もしくはOPS.850以上だった選手をピックアップします。
候補は以下の通りです。

ホゼ・レイエス(MIA):四球をあまり選ばず、出塁率は低い。20本塁打を超えたことがない。近年は怪我がち。

ビクター・マルチネス(DET):3割を超える高打率も近年は四球率があまり良くない。20本塁打前後が期待できる。

メルキー・カブレラ(SF):あまり四球を選ばず、20本塁打を超えたことがない。

ランス・バークマン(STL):今でも30本塁打前後を放つ長打力に加え、選球眼も良く打率もそれなりに期待できる。

カルロス・ベルトラン(STL):今でも20本塁打を打つことができ、選球眼もいい。近年は怪我がち。

マーク・テシェイラ(NYY):ここ2年間は打率が低迷気味も、四球をよく選ぶことができる。8年連続30本100打点と継続性も高い。

上記の理由から、長打力と耐久性を重視してランス・バークマンとマーク・テシェイラに絞りました。
この二人の特徴を比較します。

”ランス・バークマン”
2010年は不振に陥ったものの、それ以外の年では安定して成績をのこしている。
毎年四球率は15%前後で通算出塁率は.409。
毎年安定しているものの、高い次元ではあるが成績は前後している。
昨季はWS制覇の大きな原動力となった。
右打席ではあまり好成績を出せておらず、左打席とで大きな差がある(OPSにして約2ポイント以上)。
通算OPS.954

”マーク・テシェイラ”
2009年のNYY移籍初年度はチームのWS制覇に大きく貢献したものの、ここ2年は打率が下降している。
よく四球を選ぶが四球率が15%を超えたことがなく、通算出塁率は.373でバークマンとは大きな差がある。
毎年高い次元で安定した成績を残しており、8年連続30本100打点。
近年打率が下降しているのはBABIPが低かった影響が大きく、実力が落ちたとは言えない。
近年は左打席であまり芳しい結果を残せていない(バークマンほどではない)。
通算OPS.904

どちらかを選ぶのは非常に難しいです。
打率、本塁打、OPSなどを見ていけばバークマンの方が優れていますが、耐久性を考えるとテシェイラが優れています。
しかしやはりスイッチヒッターの最強を選ぶからには両打席ともに安定した成績を残していなくてはならないでしょう。
なので私は単純に打者としてならバークマンの方が優れていると言えますが、スイチヒッターとしてならテシェイラに軍配があがると思います。

2 件のコメント:

  1. SECRET: 1
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    難しいですね。
    タシェアラはもう衰え出したと見ます。
    理由は新ヤンキースタジアムが本拠地なのにOPSが.850をここ2年切っているからです。
    BABIPが低かろうとロンゴリアはきっちりOPS.850を出しています。レイズのホームと新ヤンキースタジアムとではパークファクターもレイズの方がずっと投手有利です。
    で、僕が見たここ3年のタシェアラは良いパワーを持っていて固め打ちをする印象です。ここ2年はちょうど去年1試合3発を序盤に2度やった横浜のスレッジのような感じだと思います。一昨年ボストンでゲーリーック以来の1試合3発をやっていましたが試合が決まった展開で3本目は投手から。固め打ちするけど三振が多くいい場面で凡退するなど好不調が激しい、と言った感じです。
    特にどうでもいい場面や大量点を序盤で取って先発が下りて敗戦処理のリリーフが出てくる試合での2発6打点のような固め打ちが多いです。打点の割にはそこまで貢献した感じがない。
    そしてプレーオフで好投手が出てくると沈黙する。90年代の黄金期を支えたヤンキースの好打者、ジーター、バーニー、オニール、マルティネス、ポサダらはプレーオフで勝負強い打撃をしたので、それに比べたらまだヤンキーファンからは完全に認められていないでしょう。なんというか強引というか荒さがある。HRと打点ばかりに目が行きがちというか。もうちょっと単打でもいいんですけどね。元々アーリントンの恩恵を受けた打者という評価もあり、8年連続30本というのも単純には受け入れられませんね。アトランタ時代がピークだったのでは。
    バークマンは一昨年ヤンキースでなぜか全然打てなかったんですよね。でも出番が少なかったから仕方ないですね。タシェアラよりBB/Kがずっと優秀で好打者でもあると思います。バークマンも去年は出来すぎで今年辺りからいよいよ本格的に衰えると思いますがやはりチッパーと並んでここ15年の最強スイッチでしょう。
    あと得意なのは左打席で右打席ではありません。左打席だけに限れば通算OPS.970くらいに行ってるのかもしれませんね。ほんわかした風貌もあってかなんとなく地味ですが実は球史に残る大打者なのかもしれません。

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  2. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    ご指摘ありがとうございます。
    確かにバークマンが得意なのは左打席ですね。
    書き間違えていましたので修正させていただきます。
    左打席では通算OPS1.009、右打席では通算OPS.778です。
    これだけ差があるとスイッチヒッターとしてでなく左打者としてプレーしていればもしかしたらもっと好成績になったのかもしれないなんてことも思ってしまったりしますね。
    テシェイラが衰えたかどうかですが、これは少し難しいですね。
    四球率、三振率に大きな変動がないので、私の能力では打率しか判断材料がありません。
    OPSは打者の能力を判断するのにかなり有効ではありますが、長打率、出塁率ともに関わってくる打率にも影響されます。
    テシェイラのBABIPの2年連続の低さはやはり考慮しなくてはいけないと思います。
    ヤンキー・スタジアムのパーク・ファクターにしても、本塁打が極端に出やすいというだけでクアーズ・フィールドやアーリントンのように全てで打者有利というわけではなく、三塁打などはかなり出づらいです。

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