2014年1月16日木曜日

完全試合男ダラス・ブレイデン引退

ダラス・ブレイデンという先発左腕を覚えているMLBファンはどれくらいいるだろうか。
この1,2年でMLBをよく知ったファンはあまり知らない名前かもしれない。
彼は2010年5月9日、MLB史に名を刻んだ。
それまで彼は平凡な投手で知名度はほとんど無きに等しかった。
23歳の2007年がデビューイヤーとなり、そこからアスレチックスで投げ続け毎年成績を向上させ、2009年には22試合に先発し防御率3.89を記録しローテーションに定着はしたものの、なかなか制球のいい左腕だから4番手くらいのイニングイーターになってくれればというレベルだった。
2010年はフルシーズンローテを守ることを期待されており、4月にはあのA・ロッドに対して26歳のほとんど大した実績のないブレイデンが激高して食ってかかったということでニュースになった。
これはA・ロッドが一塁ランナーだった際に長打性のファウルで三塁まで到達したことで、一塁に戻るためマウンドを横切ったことにブレイデンが激怒したというものだ。
ブレイデンはピッチャーにとって神聖なマウンドをランナーが横切ったことによほど腹がたったらしく、相手がA・ロッドだろうとお構いなしに抗議した。
これでブレイデンの知名度が少し上がったのだが、これ以上に彼を認知させる出来事が5月におこった。
5月9日のレイズ戦、この日は母の日ですでに母を亡くしていた彼は祖母を球場に招いた。
そしてその最愛の祖母の前で彼はMLB史上19人目の完全試合を達成したのだ。
彼がグラウンドに降りてきた祖母と抱き合いながら喜ぶシーンはこの年のMLBを代表する一場面となった。
この年彼はローテーションの柱として大いに活躍し、今後も活躍を期待されていたのだが2011年シーズンが開幕して間もなく怪我でDL入りし手術を受け、その後メジャーのマウンドに戻ることなく、まだ30歳と若いのだが今回引退を決意することになった。









余談だが彼は牽制の名手としても知られており、イチローも彼の前に牽制死したことがある。



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