2014年2月10日月曜日

ドジャースの充実先発ローテーション

派手に補強しているチームも面白いが、ファンとしてはそろそろドジャースにも目を向けなければならないだろう。
カーショウとの契約延長以外は派手な動きがなかったこのオフのドジャースだが、先日ブレーブスからFAになっていたポール・マホームを1年150万ドルで獲得した。
これによってドジャースの先発ローテーション候補は以下のようになる。
*併記するのは2013年成績

☆クレイトン・カーショウ(25)
33試合 16勝9敗 防御率1.83 236.0回 232奪三振 WHIP0.92

☆ザック・グレインキー(30)
28試合 15勝4敗 防御率2.63 177.2回 148奪三振 WHIP1.11

☆ヒョンジン・リュ(26)
30試合 14勝8敗 防御率3.00 192.0回 154奪三振 WHIP1.20

〇ダン・ヘイレン(33)
31試合(30先発) 10勝14敗 防御率4.67 169.2回 151奪三振 WHIP1.24

〇チャド・ビリングズリー(29)
2試合 1勝0敗 防御率3.00 12.0回 6奪三振 WHIP1.42

〇ジョシュ・ベケット(33)
8試合 0勝5敗 防御率5.19 43.1回 41奪三振 WHIP1.50

〇ステファン・ファイフ(27)
12試合(10先発) 4勝4敗 防御率3.86 58.1回 45奪三振 WHIP1.53

〇ポール・マホーム(31)
26試合 10勝11敗 防御率4.41 153.0回 105奪三振 WHIP1.41

☆の3人は今季のローテーション当確で、特にカーショウ、グレインキーの左右エースの2本柱はリーグ最高クラス。
この二人でサイ・ヤング賞争いをしても全くおかしくない。
リュはより研究される2年目で成績を落とすのか、あるいはさらに向上させるのか興味深い。
向上させることができれば3番手まではリーグ最高クラスのローテーションになるだろう。

残りの2枠を〇の5人で争うことになる。
この中でも万全の状態なら3番手クラスの成績を残せそうなのがビリングズリー。
2013年は怪我で泣いたがこのあたりで元エースの維持を見せなくてはならない。
トミー・ジョン手術から復活したアダム・ウェインライトのようになれればドジャースローテに隙はほぼなくなる。
ベケット、ヘイレンの実績ある高額ベテランは優先度が高いが、ヘイレンはこの2年の不振、ベケットは怪我の影響がそれぞれ気になるところ。
ただヘイレンの方は少なくともイニングイーターの4,5番手としては働いてくれるはずで、契約内容に見合うかどうかはともかく、ローテーションに穴をあける可能性は低いだろう。
彼らが活躍するのであれば、基本的にはファイフやマホームはロングリリーフかケガ人が出た際の穴埋めの役割を担うことになるだろう。

怪我などの不確定要素を考えてもこのローテーションは強力だ。
実績のある選手が多く、年齢的なバランスも悪くない。
田中は獲得できなかったがナショナルズ程ではないものの強力ローテーションが出来上がったはずだ。
あとはそれをサポートするリリーフだが、個人的にリリーフでは23歳の剛球投手ホゼ・ドミンゲスに注目している。
クローザーの座はケンリー・ジャンセンで揺るぎないだろうが、今季はこのドミンゲスがリリーフの重要なポジションに定着するのではないだろうか。
他にもブライアン・ウィルソン、クリス・ウィズローといった剛球投手に左のリリーフエースであるパコ・ロドリゲス、そして新たに獲得したクリス・ペレスもまだまだ期待できる。
リリーフも盤石になりつつあり、先発ローテーションと合わせて2014年のドジャース投手陣はリーグ最高クラスのものが出来上がったと言っていい。
後はチームのケミストリーを高めていくだけ、投手王国再来だ。


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