2014年4月8日火曜日

チーム別キープレイヤー〈ア・リーグ西地区〉

【ロサンゼルス・エンジェルス】
◯ジョシュ・ハミルトン(32)
大型契約コンビのプホルスとハミルトン、プホルスの方はもはや衰えということであまり大きな期待はできないが、ハミルトンは爆発の可能性が十分にある。
不振の昨季は全く期待に答えられなかったが終盤には復調の気配を見せるなど、今季はある程度復活するかもしれない。
プホルスが相変わらずの場合は出塁したトラウトをホームに返す役割を一身に担うため、エンジェルスの得点を左右する存在だ。

◯タイラー・スキャッグス(22)
若手有望株が少ないエンジェルスにおいて、オフに獲得したスキャッグスがどの程度の投手になるのかは重要事項だ。
先発では速球派のリチャーズも育ってきているとは言え、優勝を狙うためにはウィーバー、ウィルソンに次ぐ存在が必須。
リチャーズ、サンティアゴ、スキャッグスの20代トリオの誰かにその役目を担ってもらいたいところだがポテンシャルの高さを考えるとやはりスキャッグスが最も期待できる。


【テキサス・レンジャーズ】
◯プリンス・フィルダー(29)
ハミルトン放出で得点力が大きく落ちたレンジャーズ打線待望の左の強打者であるフィルダーは昨季成績を大きく落とした。
それでもヒッターズパークを本拠地とするレンジャーズに来れば打撃成績はまた上がるだろうとチームは踏んでいる。
全盛期のハミルトン級とは言わないまでも、再び40本近い本塁打を放つことができればおのずとチームの得点力は浮上するはずだ。

◯シンス・チュー(31)
彼はリードオフマンに必要なスピードと出塁力という両方のツールを兼ね備えている。
完璧な打者というわけではないが、出塁力の高さに関してはMLB最高クラスであり、フィルダー、ベルトレ、リオスという強力な打者が中軸を務めるレンジャーズにおいて彼の存在はかなり大きくなるはずだ。
逆に彼が不振に陥るとアンドルース、マーティン、プロファーといった若く出塁力の高くない選手たちにリードオフを任せることになり、得点力は半減してしまうだろう。


【シアトル・マリナーズ】
◯ロビンソン・カノー(31)
若手が多く安定感に欠けるであろう今季のマリナーズ打線はよくも悪くもカノー次第。
絶対的な存在のカノーは攻守ともに大きく貢献してくれるだろうが、左打者に有利なニューヨークからボールの飛びにくいシアトルへとやってきたことで打撃成績の悪化は避けられないはず。
カノーの打撃成績はチームの成績に直結するため、せめて3割20本は維持したいところ。

◯タイワン・ウォーカー(21)
MLBの若手投手の中でも5本指に入るポテンシャルの持ち主で、順調に育てばエース格になることは間違いなしだろう。
今季は実質1年目となるがDL入りスタートとなっており、今はマイナーでのリハビリ中。
ヘルナンデス、岩隈という2本柱のいるマリナーズがウォーカーを含めた3本柱へとアップグレードすることができればプレーオフはグッと近づく。


【オークランド・アスレチックス】
◯ヨエニス・セスペデス(28)
次々と伏兵的選手が好成績を残すことで常にプレーオフを視野に入れているアスレチックスだが、大本命のセスペデスにはそろそろブレイクしてもらわなければ困るところ。
キューバ出身選手がMLBを席捲する中、置いてきぼりをくらわないように30本塁打や100打点といった節目の数字を残さないといけない。
アスレチックスの野手の中では最もスターになりそうなポテンシャルを持っているだけに昨季のドナルドソンのように打線を引っ張る活躍を期待したい。

◯ソニー・グレイ(23)
昨季デビューしたばかりの小柄な若手投手だが、彼にはエースになるポテンシャルが間違いなくある。
パーカーが今季全休となってしまったためグレイの負担は大きくなるだろうが、プレーオフ進出のめにも彼のブレイクは必須だ。


【ヒューストン・アストロズ】
◯ジョージ・スプリンガー(24)
この地区で最も優勝から遠い再建期のアストロズにおいては、将来を担う若手がキープレイヤーになってくるだろう。
その中でもとりわけ期待度が高いのが今季メジャーデビューを予定されているスプリンガーにほかならない。
昨季はマイナーで37本塁打 45盗塁を記録しており、走攻守すべてにおいてスター性にあふれている。
彼がデビューして活躍すればアストロズの描く青写真にも色がついてくる。

◯ジャレッド・コザート(23)
球威があり、将来のエース候補の一人。
昨季は結果は良かったものの三振が少なく四球が多いという内容は今ひとつの状態だった。
今季はそのどちらかを改善して成長の跡を見せたいところ。
目下の目標は1年間ローテーションを守り切ることだが、予想外の好成績を残すこともあり得る。

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