2014年11月29日土曜日

ジョシュ・ドナルドソンがブルージェイズへ電撃移籍

アメリカにはブラックフライデーというものがあるのをご存知だろうか。
サンクスギビング翌日の金曜日のことをそう呼ぶのだが、この日は多くの商品がセールになる一年で最も買い物が行われる日の一つであり、クリスマス商戦の始まりの日でもある。
そんなブラックフライデーの晩に、アスレチックス、ブルージェイズ間でビッグトレードが成立した。
アスレチックスから移籍したのは今やMLB有数の三塁手ジョシュ・ドナルドソン、そしてブルージェイズからはジェド・ロウリー、ショーン・ノーリン、ケンドール・グレイブマン、フランクリン・バレトの4選手が動いた。
1対4というトッププロスペクトを含む大きなトレードとなったわけだが、実際今のドナルドソンにはそれだけの価値がある。
今季はWARにおいて三塁手最高値を記録、長打力、出塁力など攻撃面での評価ももちろん高いがそれほどWARが高くなった原因は守備力の高さにある。
近年の守備を見ている限りそれはフロックではなくしっかりとした実力だろう。
ブルージェイズが彼を欲しがった背景はそこにあるはずだ。
今季のブルージェイズは三塁手を固定できず、プロスペクトとして期待されたロウリーもまたしても期待を裏切る結果となった。
ジェイズの内野守備は強固とは言い難いため、攻守両面で高い貢献度を誇るドナルドソンを欲したのはうなずける。
では逆にアスレチックスは主力を放出して来季を捨てたのかというとそういうわけではない。
トレードで獲得したロウリーは期待こそ裏切ってはいるものの守備には定評があり、今季は70試合で12本塁打と長打力開花の可能性も垣間見せた。
アスレチックスとしてはいつも通りの低年齢化を図ったということだろう。
またもう一つの意図としてマイナーの枯渇を防ぐ狙いもあるはずだ。
今季はシーズン中にレスター、サマージャを獲得するために2つのトレードでプロスペクトを放出しており、その穴埋めはしなければいけない状況でもあった。
今トレードで獲得した選手は最高級ではないもののそれなりに期待されている将来の戦力だ。
ラッセル・マーティンも獲得し来季こそ優勝争いに顔を出したいブルージェイズと、将来性を買ったアスレチックス。
どちらがブラックフライデーでの”お得”な買い物ができたのか来季が楽しみだ。

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