2014年12月7日日曜日

ヤンキースがジーターの後継者候補を獲得

サンドバル、ラミレスというFA市場の大物を最大のライバルであるレッドソックスに持って行かれ、例年のようにオフシーズンを賑わすことの少なかったここまでのヤンキースだが、このほどトレードとFAで若手遊撃手とセットアッパーを獲得することに成功した。

FAで獲得したセットアッパーはアンドリュー・ミラー(29)。
契約内容は4年3600万ドルでリリーフとしては高額の部類だが、過去3年ア・リーグ東地区で残した実績と成績が毎年向上していることを考えれば年齢的にも悪くない契約だ。
ただ過去3年で約130回と多少なりとも怪我のリスクがあるのは少々怖いところ。
これで今季ブレイクしたデリン・ベタンセスとともにリリーフの軸ができ上がったことになるが、おそらくロバートソンが抜けるであろうクローザーの穴にどちらが収まるのかはわからない。
ヤンキースは他にも左のリリーフのジャスティン・ウィルソンをパイレーツから獲得しており、またアダム・ウォーレンらもいることからリリーフ全体としては徐々に整備されつつあり年齢的にも悪くはなくなった。



そしてもう一つの動きが若手遊撃手ディディ・グレゴリアス(24)の獲得。
ダイヤモンドバックス、タイガースを含んだ三角トレードで、概要は以下のようになった。

ディディ・グレゴリアス→ヤンキース
シェーン・グリーン→タイガース
ロビー・レイ→ダイヤモンドバックス
ドミンゴ・レイバ→ダイヤモンドバックス

ヤンキースが放出したグリーンは派手さはなくともルーキーながら今季しっかり結果を残した先発投手で、来季も先発ローテーションの貴重な戦力として働くはずだったために惜しい存在ではある。
しかしヤンキースにとって急務である遊撃手の補強の方が優先順位としては上。
グレゴリアスはジーターの後釜として据えるには力不足の印象は拭えないが、高額の中堅選手ではなく若手を獲得できたことは一定の評価に値するのはではないか。
ダイヤモンドバックスとしても余剰戦力になりかけていたグレゴリアスを若いプロスペクトに替えられたのは願ってもない話であっただろうし、今の所全チームがしっかり欲しい部分を補強できたトレードとなっているのではないだろうか。
ヤンキースとしてはとにかくグレゴリアスがせめてレギュラーに定着するだけの成績を残してくれることを祈るばかりだ。




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