毎年開催されるウィンターミーティングでは各球団の編成のトップが集まるため大きな契約、特にトレードなどが決まることが多い。
先日紹介したレスターのカブスとの大型契約もそこで決まったものの一つだ。
ということで4日間に渡るウィンターミーティングで成立した主な契約やトレードをまとめて紹介したいと思う。
FA選手
⚪︎ジョン・レスター→カブス 6年1億5500万ドル(7年目は2500万ドルのオプション)
⚪︎アービン・サンタナ→ツインズ 4年5500万ドル(5年目はオプション)
⚪︎ブランドン・マッカーシー→ドジャース 4年4800万ドル
⚪︎デビッド・ロバートソン→ヤンキース 4年4600万ドル
⚪︎フランシスコ・リリアーノ→パイレーツ 3年3900万ドル
⚪︎ルーク・グレガーソン→アストロズ 3年1850万ドル
⚪︎ジェイソン・ハメル→カブス 2年1800万ドル(3年目は1000万ドルのオプション)
⚪︎ケンドリス・モラレス→ロイヤルズ 2年1700万ドル(3年目はオプション)
⚪︎パット・ニーシェック→アストロズ 2年1250万ドル
⚪︎ジャスティン・マスターソン→レッドソックス 1年900万ドル
トレード
⚪︎ブランドン・モス→アスレチックス
ジョーイ・ウェンドル→インディアンス
⚪︎ジェフ・サマージャ→ホワイトソックス
マイケル・ノア→ホワイトソックス
マーカス・シミアン→アスレチックス
ジョシュ・フェグリー→アスレチックス
クリス・バシット→アスレチックス
ランゲル・ラベロ→アスレチックス
⚪︎ミゲル・モンテロ→ホワイトソックス
ジェファーソン・メヒア→ダイヤモンドバックス
ザック・ゴドリー→ダイヤモンドバックス
⚪︎ジミー・ロリンズ→ドジャース
ザック・エフリン→フィリーズ
トム・ウィンドル→フィリーズ
⚪︎ディー・ゴードン→マーリンズ
ダン・ヘイレン→マーリンズ
ミゲル・ロハス→マーリンズ
アンドリュー・ヒーニー→ドジャース
クリス・ハッチャー→ドジャース
エンリケ・ヘルナンデス→ドジャース
オースティン・バーンズ→ドジャース
⚪︎ハーウィ・ケンドリック→ドジャース
アンドリュー・ヒーニー→エンジェルス
⚪︎ウェイド・マイリー→レッドソックス
ルビー・デラロサ→ダイヤモンドバックス
アレン・ウェブスター→ダイヤモンドバックス
⚪︎マット・ケンプ→パドレス
ティム・フェデロビッチ→パドレス
ヤスマニ・グランダル→ドジャース
ジョー・ウィーランド→ドジャース
ザック・エフリン→ドジャース
⚪︎ヨエニス・セスペデス→タイガース
アレックス・ウィルソン→タイガース
ゲイブ・スピアー→タイガース
リック・ポーセロ→レッドソックス
⚪︎アルフレッド・サイモン→タイガース
ユージェニオ・スアレス→レッズ
ジョナサン・クロフォード→レッズ
⚪︎マット・レイトス→マーリンズ
アンソニー・デスクラファニ→レッズ
チャド・ウォレック→レッズ
この中でも特に注目したいのは比較的大物同士が動いたレッドソックス⇄タイガースのトレード、そしてドジャース、マーリンズのそれぞれのいくつかのトレードだ。
レッドソックスは結局せっかく獲得した主砲候補をシーズン開幕を待たずに放出することとなった。
とは言えそこにはレスターを逃した状況でどうしても安定感のある先発投手が欲しかったという事情があるだろう。
実際若くしてメジャーデビューしたポーセロはキャリア前半こそ伸び悩んでいる印象が強かったが大きな怪我なくここまでキャリアを過ごしており、今季はついに15勝200回防御率3点台という大仕事をやってのけた。
もうすぐ26歳と伸び代も十分で今後にはさらに期待できるためレッドソックスとしては悪くない獲得だろう。
これによってレッドソックスのローテーションはバックホルツ、ポーセロ、マイリー、マスターソン、ケリー、ワークマンとネームバリューには欠けるものの頭数だけはそこそこの投手で揃えられたことになる。
若い投手が多いだけに大きなブレイクがあればまた話も変わってくるだろう。
野手に大きな補強をしただけに、投手、特に先発投手の出来は来季の出来を左右するに違いない。
続いてドジャースのトレードだが、せっかく盗塁王にまで成長したゴードンを放出してエンジェルスからケンドリックを獲得した。
悪くはない選手ではあるが、これによって戦力的にアップグレードされたかというとまた微妙なところである。
またフィリーズから落ち目のロリンズを獲得。
長打力とスピードがあることは確かだが完全に下り坂の選手であり、今季までのラミレスと比べると格落ち感が否めない。
これにより来季はロリンズ、ケンドリックという新しい二遊間でいくことが決まったわけだが、これは応急処置的な意味合いが強い。
なぜならドジャースは遊撃にアルエバルエナ、二塁にはゲレーロという2人のキューバ人選手を抱えているからだ。
彼らがまだレギュラークラスの打撃成績を残せるかわからない状況のため上記のベテランたちに白羽の矢がたったが、将来的にはキューバ人による二遊間が結成されると見ていいだろう。
また人材の余った外野においてトレードの噂が絶えなかったケンプをついにパドレスへと放出し、弱点だった捕手をグランダルで補強した。
これで外野はクロフォード、プイグ、イーシア、ペダーソン、ヴァンスライクの5人で戦っていくことになるが、プイグ以外はどの程度やれるのかやや不透明、おそらくドジャースの理想としてはクロフォード、ペダーソン、プイグの3人で組むことだがマイナーでは敵なしのペダーソンが来季どれくらいやれるかにそのあたりはかかっている。
スタントンとMLB史上最大の巨額契約を結んだマーリンズはスタントンのためにもチームを強くしなければならない。
そのせいかこのオフには今の所最も多く選手を動かしている球団の一つとなっている。
攻めのトレードにより得た選手はゴードン、レイトス、ヘイレンなど。
特に投手陣はフェルナンデスが復帰すればフェルナンデス、レイトス、アルバレス、コザート、コーラー、ヘイレン、イオバルディと年齢的にも実力的にも非常に贅沢な先発投手が揃うことになる。
打線も破壊力がある選手こそスタントンやオズーナくらいしかいないがゴードン、イェリッチの1,2番コンビはスピードにおいて脅威でスタントンらの大きな助けになるだろう。
このチームは、あとはどのくらい若手が成長するかにかかっている。
今回のウィンターミーティングを見る限り、マーリンズ、カブスなどの来季の戦いぶりは非常に興味深くなってきたと言えよう。
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