2015年3月28日土曜日

2015年このツールに注目!〈野手編〉

NPBが開幕し、MLBの開幕も間近ということで今回は特にMLBに興味を持ち始めたばかりのファンを一気に引き込むようなプレーを見せてくれる選手を紹介したいと思う。注目してもらいたいのはその選手が持つ、MLBでもトップクラスのツール。MLBだからこそ目にすることのできる純粋な能力、その発想に是非とも酔いしれてほしい。

☆アンドレルトン・シモンズの”肩”
日本では強肩と言えば外野手だが、MLBでは内野手にも強肩自慢がぞろぞろ。特に花形のショートにはとんでもなく肩、リストが強い選手がたくさんいる。その中でも頂点に立つのがブレーブスのシモンズだ。純粋な守備力としてもMLB最高レベルでなおかつとんでもない強肩の持ち主。放たれた送球はまるで投手が投げる100mphの速球のよう。どんな体制からでも速い送球ができるという自信が彼の守備に余裕を与えている。このブログでも再三言及してきた選手ではあるが、今一度、特にMLBの最高レベルの肩とはどんなものなのかと考えている ファンに知ってもらいたい。




☆ジャンカルロ・スタントンの”パワー”
MLBの象徴と言えばパワー。その象徴が故に薬物という誤った道に進んでしまったのも間違いないが、ファンをワクワクさせるこのツールは打撃の華である。そして2015年MLBを代表するパワーヒッターと言えばこのスタントンだ。彼はもはやマーリンズの主砲というだけでなくMLB全体の主砲になりつつある。13年というとんでもない長期契約を結びオフに注目を浴びたこの男は、ただ本塁打を放つというだけでなくその飛距離や弾道にも魅力がある。勢いよくスタンドに突き刺さる打球は見ていて爽快感すら与えてくれる。意外にも怪我などで未だ40本塁打を超えたことのない若き大砲だが、今季最も50本塁打に近い選手だと言えるだろう。




☆ビリー・ハミルトンの”足”
100盗塁という数字を見なくなって久しいMLBの世界に現れた最も可能性も持つ男。マイナーでは2年連続100盗塁、2012年には155盗塁という新記録も樹立した。新人王も期待された昨季はその真価を発揮できず56盗塁。タイトルの獲得もならず失敗数も多いとあってまだ苦しんでいる。しかしその足は本物で盗塁もベースランニングもスピードに関する部分では彼に勝るものはほとんどいない。必要なのはMLBの投手に対する経験と、打撃、特に出塁能力の向上だ。彼が3割5分出塁できるようになった時、100盗塁という数字は現実味を帯びるはずだ。




☆ノーラン・アレナードの”守備”
当ブログでも何度か紹介したこの選手、デビューした2013年から2年連続でゴールドグラブ賞を獲得している三塁守備の天才だ。例えば肩が強いからといった理由ではなく、彼の三塁守備は必要なツールを全て備えているといった感じ。中でも印象的なのが判断力。この非常に重要な能力が彼を特別なサードにしている。彼がみせるパフォーマンスはどれも芸術的。大きな怪我さえなければ今後10年彼がゴールドグラブを独占し続けても不思議はない。





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