2015年3月29日日曜日

2015年このツールに注目!〈投手編〉

☆アロルディス・チャプマンの”球速”
野球のロマンはやはり速球の速度。球速が速い投手はそれだけで魅力的で、おそらく日本でも一定の知名度があるであろう投手がこのチャプマン。世界最速の投手だ。その最速は105.1mph(約169km)、2014年の平均球速ですら100.2mph(約161km)という怪物だ。おまけに左投手とあって、奪三振力もMLB最高クラス。それでも打たれることがあるのが野球の面白いところではあるが、彼の場合はやはり制球面がネックになっている。27歳という年齢を考えても球速は今が全盛期であるため、今後は制球をどれだけ上げていけるかが長い目でみた成功の鍵になるだろう。




☆ジョーダン・ジマーマンの”コントロール”
数年前まではコントロールと言えばクリフ・リーだった。しかし彼も年齢的な衰えや怪我などで第一線から遠ざかりつつあり、また一時代を築いたロイ・ハラディなども引退した今MLB最高クラスのコントロールを誇るのはこのジマーマンだろう。多少地味な存在ではあったものの着実にキャリアを積み重ね、気がつけばオールスターや最多勝、さらには劇的なノーヒッターなどもやってのけた。球威のある速球を軸に抜群のコントロールで打者を追い込む。昨季はなんと3四球以上出した試合は1試合しかなく、11試合が無四球という安定感だった。




☆RA・ディッキーの”ナックル”
日本ではまずお目にかかれない(MLBでもかなり希少だが)といえばナックル。その現役の最高の使い手がサイ・ヤング賞獲得経験もあるディッキーだ。移籍初年度の2013年は苦しんだが昨季は少し持ち直し、40歳と高齢ではあるがまだ数年やれそうだ。彼のナックルの特長はスピード。普通のナックルボーラーより球速があり、それで不可解な動きをするため打者は苦しむことになる。絶滅危惧種に近いナックルボーラーは、今後しばらくディッキーレベルの投手は現れないであろう。




☆クレイトン・カーショウの”牽制”
今や誰もが納得するMLB最高の投手となったカーショウだが、彼のパフォーマンスを支えているのは投球能力だけではない。投球以外で彼が持つMLB最高クラスのツールが牽制だ。通算牽制アウト数は現役でマーク・バーリーに次ぐ2位の48。バーリーの92という数値はダントツだが、カーショウがこのままキャリアを積み重ねればいずれ抜く可能性もあるだろう。左投手ならではの牽制スピードには度肝を抜かれる。




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