2015年7月5日日曜日

アストロズの後半戦を支える二人の2012年ドラフト1巡目ルーキー

現在ア・リーグ最多の48勝をあげて首位を地区1位を突っ走っているヒューストン・アストロズ。近年のアストロズのドラフトなどを注視してきたファンにとっては、この快進撃は大きなドラフトというわけではない。下位に沈む中数年にかけてドラフト上位で有力選手を指名し、育ててきた結果がここにきてあらわれてきたわけだ。主力選手はドラフトして育ててきた選手やトレードで獲得した選手など様々だが、最大の特徴はやはり主力選手たちの若さだ。今季特に目立つのは打線の破壊力で、打率はリーグ13位ながら盗塁数と本塁打数は1位、得点は3位という極端さが売りだ。投手陣はリリーフが強固だが、先発投手陣にはカイコというエースはいるものの他がパッとせず安定感に欠ける。つまり打線、投手ともに爆発力はあるもののまだやや安定感に欠けるというのが今後のアストロズの改善点になる。しかしそこを改善してくれるかもしれない二人のルーキーが登場している。

一人は2012年1巡目全体1位指名のカルロス・コレア。史上初のプエルトリコ出身全体1位指名選手で、20歳の遊撃手はまさに今後チームの顔になっていく可能性が高い。メジャーデビュー後はその打撃力は大いに猛威を奮っており、24試合の出場で6本塁打、9二塁打に加え3安打以上した試合は5度とスターダムを駆け上がりつつある。四球をほとんど選んでいないなど改善の余地はあるが、数年後にはオールスターの常連として全米でも名の知れたトップ遊撃手として活躍しているかもしれない。




もう一人は21歳の先発投手ランス・マッカラーズ。彼はコレアと同じ2012年ドラフト1巡目で全体41指名の選手だ。5月にデビューすると9試合の先発で4勝2敗 防御率2.19とかなりの好成績をあげている。その日の制球の出来次第で大きく出来が変わってしまう不安定さはこれからの課題として、平均94mphの速球と切れ味するどい変化球を軸にして奪三振を多くとるスタイルはエースと呼ぶのにふさわしく、カイコを左のエースとするならマッカラーズは右のエースとなるポテンシャルがある。まだ21歳ということもあってこれからが非常に楽しみな逸材だ。

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