2015年7月10日金曜日

2015年後半戦 要注目選手10選

今季後半戦に好成績を残しそうな兆しを見せている要注目選手を10人紹介する。

①ホゼ・フェルナンデス(マーリンズ)
ルーキーイヤーから圧倒的な投球ぶりで新人王を獲得し、トミー・ジョン手術が決まった2年目も離脱まで変わらぬ好成績を残していた。長いリハビリから最近復帰したばかりだが、2試合で2勝 防御率2.08。投球内容を見る限りその力はしっかり戻っていると思われる。となると今季はある程度球数制限するなど無理はしないと思うがオールスター明けから圧倒的なパフォーマンスでリーグを席巻する可能性は高い。3年目の22歳ながら存在感はもはやリーグ有数のものだ。

②ランス・マッカラーズ(アストロズ)
先日の記事でも言及した21歳の新人投手。2012年一巡目の本格派で5月のデビュー以来制球にある程度の不安定感を残すもののパフォーマンスは新人離れしており、すでに11奪三振の1失点完投勝利を披露するなどはまった時はエース級の投球を見せてくれる。後半戦苦しむ可能性と同じくらいアストロズのエースとして君臨する可能性もある。

③クレイ・バックホルツ(レッドソックス)
2013年は離脱までサイ・ヤング賞級の活躍も昨季は防御率5点台の不振と年ごとに並があり、今季は序盤大量失点する試合も多く不調の年かと思われたが5月半ばから制球が安定するようになりそれに伴って長いイニングを少ない失点で投げ切ることが多くなった。先日今季初完投を110球で達成するなど投球スタイルに改善が見られるようになっており、後半戦サイ・ヤング賞候補にまでのぼりつめてもおかしくない。

④タイワン・ウォーカー(マリナーズ)
22歳の次代のエース候補は今季の数字を見る限りそのポテンシャルを活かせていないように見える。しかしながら6月以降を切り取ると先日の5失点した試合以外全てでQSを達成しており、制球力でも3四球以上の試合が皆無と非常に大きな改善が見られる。そのポテンシャルの高さは誰もが認めるところであり、時たま本塁打をまとめて打たれるところ以外弱点が見られない。このままの投球を維持できるなら後半戦ではヘルナンデスと並ぶWエースを形成できるはずだ。

⑤カルロス・カラスコ(インディアンス)
昨季ブレイクした中堅投手で、今季は第二のクルーバーにと期待されたのだが中々ピリッとしない投球が続く。ただ詳しく投球内容を見ていくと少し運に見放されている感がある。被本塁打の多さを除けば昨季よりも内容が良く、その実力は本物だったことがうかがえる。数試合に一度炎上する傾向はまだ続いているのだが、後半戦に入ってしっかり結果がついてくる可能性は低くないだろう。

⑥ムーキー・ベッツ(レッドソックス)
マイナーで2年連続で好成績を残し昨季満を持してデビューし、その期待値に見合う好成績を残した。今季は開幕からしばらく不調が続いたものの、6月に入ってから一気に調子をあげてきた。コンタクト力が高いだけでなく長打力も向上しており、このまま夏場にかけて調子を維持していければ最終的には打率3割 15本塁打程度の数字は見込めるはずだ。

⑦アルバート・プホルス(エンジェルス)
6月に月間13本塁打というハイパフォーマンスを見せ、長打に関しては全盛期並のレベルに戻っているが打率はいまいち上がってこないプホルス。しかし実際はパワーだけでなくコンタクト率や選球眼も全盛期に近いレベルにまで戻っている。にもかかわらず打率が上がってこないのはあまりにも運に恵まれていないからだ。特にこの30日間でBABIPが1割台というのは異常事態と言える。最終的にはある程度の振り戻しがあると予想すれば長打の面だけでなく打率など打撃全般のスタッツがリーグトップクラスにまでなってもおかしくはない。

⑧アンドリュー・マッカッチェン(パイレーツ)
4月に酷い不振に陥ったもののそれ以降はしっかりと例年通りのパフォーマンスを維持してきている。気がつけばその数字はもうリーグトップクラスだが、例年通りここから終盤にかけてさらに調子を上げてくるだろう。そのため最終的には昨季並の数字になっていても全く驚かない。調子の上げ方次第では2012年級の成績を残してもおかしくはない。

⑨マイケル・ピネダ(ヤンキース)
昨季は不正投球でケチがついたが今季は奪三振率など昨季から大幅に向上させている。内容的にはリーグトップクラスのもので、この質の高さをイマイチ活かせていないのが今季の現状だ。しかしこのままの投球を続けていけばシーズン終盤には見合った数字に落ち着いてくるだろう。少なくともヤンキースのエースと呼べるだけの成績にはなっているはずだ。

⑩パトリック・コルビン(ダイヤモンドバックス)
トミー・ジョン手術で2014年を全休し、長いリハビリ生活から今月ようやく復帰したばかりのコルビン。若きエースとして期待されながら長期離脱し今季復帰というのはハービー、フェルナンデスらと同じパターンだが、しっかりリハビリに成功したのであれば後半からしっかりエースの投球を見せてくれるはずだ。まだまだ未知数の部分は多いが、後半戦最も注目の投手の一人だろう。

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