2015年7月24日金曜日

スコット・カズミアーがアストロズへトレード

注目の大物トレード第一弾がやってきた。トレード候補の大物として注目されていたスコット・カズミアーが地区優勝を狙うアストロズへトレードで移籍した。
これはまさに毎度恒例のタイプのトレードだ。プレーオフが厳しくなったチームが主力を放出する代わりに将来性豊かな有望株を数人獲得する。お互いのニーズをうまくうめあわせることが可能なポジティブなトレードだ。今回はアスレティックスがカズミアー放出の代わりに捕手のジェイコブ・ノッティンガムと右投手のダニエル・メンデンという2人の有望株を獲得することに成功した。
カズミアーについては言うまでもない。レイズでのデビュー当初はこのままリーグ有数の左投手としてスターダムを駆け上がるかと思われながら怪我や不調など数多の障害のため一時は名前を聞くこともなくなったものの、2013年には復活を果たし2014年には再びオールスター投手にまでなった。今季もここまでリーグ屈指の好成績を残しており、今季限りの契約も相まって欲するチームは多かった。
対してアストロズが放出した2選手は当然ながら若い有望株だ。ノッティンガムは2013年のドラフトで6巡目でアストロズが獲得した捕手で、現在20歳ながら今季はここまでマイナー77試合で14本塁打 OPS.925のっている。多少の粗さはあるもののパワーのある打撃は非常に魅力的で、少なくとも来季には2Aまで昇格していることだろう。アスレティックスにはオールスター捕手のボートがいるものの、彼はすでに30代と若い捕手はいずれにしても必要だったためうまい補強だったと言えるだろう。
もう一人のメンデンは2014年ドラフト4巡目の右投手で現在22歳だ。今はA+で投げており、昇格してからは少し苦しんでいる印象だ。バランスのいい投手ではあるのだが投手としてはややサイズ不足ということが気がかりではある。

総括としてはお互いの欲しいものをうまくトレードした印象だ。先日の記事でも言及したようにカズミアーは昨季後半一気に調子を落とした点が気がかりであり、アスレティックスが獲得した2選手が今後どういう成長曲線をたどるかは未知数ではあるが現時点ではwin-winトレードになる可能性が高いと思われる。
今後さらに活発になるであろうトレード戦線注目していきたい。

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